2021年12月26日 15:18
「ありがとう」に一言を添える それだけで、心のぬくもりを伝えることができる
今年もクリスマス前に持って行ったところ、教会の玄関には鍵がかかっていて中に入れませんでした。
仕方なく、玄関横の傘立てに二袋を置き帰ろうとしたときです。通りの向こうからマーケットの袋を下げた女性が歩いてきて、「何か御用ですか?」と声をかけられました。
その方は教会の牧師先生で、献品を届けに来たことを伝えると、とても喜んでくださいました。
毎年、年末に3カ所で炊き出しとお弁当を配るために、お米はとてもありがたいと。年に一度だけの罪滅ぼしのようで心が苦しくもあることを伝えると、牧師先生はこう言われました。
「お心を寄せてくださり、ありがとうございます」
美しい言葉だなあと思いました。心から発せられる言葉のぬくもりに、許されているような感じがしました。
そうか、言葉を伝えるとはこういうこと。
伝えるのは言葉の持つ意味だけでなく、言葉の手触り、発する人の心の温度なのですね。
「『ありがとう』は魔法の言葉」
という文言が流行ったことがありました。ただ「ありがとう」と言うだけでなく、そこに心をこめる。
すると、「ありがとう」に命が吹き込まれる……そのエネルギーは目には見えませんが、受け取った人の心につながっていくのではないでしょうか。