2022年5月15日 10:00
丁寧な言葉、それは、相手を大切に思う気持ちの表れ 言葉のほころびに気をつけたいもの
吉元由美の『ひと・もの・こと』
作詞家でもあり、エッセイストでもある吉元由美さんが、日常に関わる『ひと・もの・こと』を徒然なるままに連載。
たまたま出会った人のちょっとした言動から親友のエピソード、取材などの途中で出会った気になる物から愛用品、そして日常話から気になる時事ニュースなど…さまざまな『ひと・もの・こと』に関するトピックを吉元流でお届けします。
丁寧さは心の表れ
SNSの広がりで、人と人とのつながりの垣根が低くなりました。
とても知り合うことはないような有名人とも運が良ければつながり、コメントをすれば返事をもらえることもあれば、場合によってはお誕生日のメッセージをもらえることもあるでしょう。
自分の呟きや近況報告を投稿しながら、人とのつながりが広がっていく。便利で興味深いツールです。
「言葉は伝わればいいのだから、深く考えすぎないほうがいい」
以前、仕事関係の人からこう言われたことがありました。言葉を単にコミュニケーション、伝達のツールだと思っているその人の言葉は、しばしば誤解や行き違いを生むものでした。
一度発した言葉は削除することはできません。
「そんなつもりで言ったのではない」