世界のあちらこちらで波立っているような今、自分の小さな両手でできること
大人になったけれど叶えたい願いがあるの。
必要としている人のために。
戦争が起きないように。
奪い合わないように。
みんなに友達がいて、正義が勝つこと。
いつも愛があること。
これが私のクリスマスの願い。
『クリスマス・リスト』がリリースされた1990年、イラクがクウェートに侵攻し湾岸戦争が起こりました。
砲撃が開始された時のニュース映像を今でもよく覚えています。
科学は進歩しても、人間の精神は進化しないのだと落胆しました。そんな時期にこの歌を聴き、今、私たちに必要なのはこういうことなのだと強く思ったのです。
『クリスマス・リスト』は、エイミー・グラント、バーブラ・ストライサンドなど多くのアーティストによってカバーされました。
16年後、この歌を平原綾香さんに歌ってほしいとプロデューサーにプレゼンをし、日本語詞による『CHRISTMAS LIST』を発表することができたのです。
自分に何ができるのだろうか。大きなことでなく、自分の小さな両手でできること。79億人の人間が問い続けていけば、波立つ世界に穏やかな風が吹き渡るのではないか。
今ならまだ間に合うのではないか。