くらし情報『「百聞は一見にしかず」には続きがあった 有名な故事成語の意外な結末』

「百聞は一見にしかず」には続きがあった 有名な故事成語の意外な結末

百行は一果(効)にしかず:行動するだけでなく、結果を出さなければならない。

百果(効)は一幸にしかず:結果を出すだけでなく、幸せに繋がらなければならない。

百幸は一皇にしかず:自分の幸せだけでなく、みんなの幸せを考えなければならない。

まさに名文句!思わず膝を打つ含蓄のある成句が並びます。さすが名将と謳われる趙充国と言いたいところですが、続きの文は後世の創作といわれていて、漢書には記述がありません。

とはいえ学校報や会社の朝礼でもたびたび引き合いに出されるなど、付け足された文章の説得力は折り紙付き。考えを行動に移し、結果を出し続けて自分や周りを幸せにする。確かに現代のビジネスシーンにも置き換えられるマインドかもしれません。


まだまだあった!あのことわざの続き

こうした続きの文が多いのが、日本のことわざです。初夢で見ると縁起のいいものの順番を表した「一富士二鷹三茄子」に続くのは「四扇五煙草六座頭(しおうぎごたばころくざとう)」。末広がりの扇、芸者が吸う煙草、弾き語りをする法師など、当時の暮らしを反映したおめでたいものが挙げられています。

「柔よく剛を制す」は、柔らかくしなやかな者が剛強な者に勝てることを表します。

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