くらし情報『耳が聞こえない友達の『声』を、『ある表現』で伝えた男の子の優しさ』

耳が聞こえない友達の『声』を、『ある表現』で伝えた男の子の優しさ

電話に出たのは、沙希ちゃんのお母さん。たかしくんは、沙希ちゃんを連れて外に出てもらうよう伝えました。

「なんのこっちゃと思われるかもしれませんが」と前置きをして、沙希ちゃんにこう伝えてほしいと頼んだのです…。「沙希の声は、この風によく似てる」

その日、たかしくんと沙希ちゃんが暮らす街には、とても優しくて、しなやかな風が吹いていました。

耳が聞こない沙希ちゃんでも、柔らかな風を肌で感じ、そこから自分の『声』をイメージすることができたのです。

沙希ちゃんは、嬉しさで胸がいっぱいになったのでした。

【ネットの声】

・漫画から音を聞くことはできないけど、たかしくんの表現を通して、私にも伝わりました。沙希ちゃんの声、優しいね。


・気持ちを言葉に表せる、たかしくんの感性の豊かさが素晴らしい。

・たかしくんの気持ちが本当に優しくて、大好きです。お昼休みに読んで、泣きそうになりました…!

直接的には言葉にできない感覚を、別のものにたとえて伝えることができた、たかしくん。

そのセンスは、たかしくん自身の優しさから生まれたものかもしれませんね。

[文・構成/grape編集部]

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