猫はなぜ、びろ~んと伸びる? 大学教授の回答に驚きの連続!
その代わり、草食動物は足の指の数を減らすことにより早く走る術を獲得しています。
猫の柔軟性について、続けてこのように説明してもらいました。
猫は柔軟なので体のひねりが自在です。『へそ天』で抱っこして胸の高さぐらいから落としても、必ず体をひねり、足を下にして着地します。これが犬なら背中から落ちるでしょう。
木に登れるのも猫の大きな特徴。これも樹上に潜んで獲物を待ったり、取った獲物をほかの捕食動物に奪われないよう樹上に置いたりするのに役立っています。
あまり木登りが得意ではないチーターも、ハイエナなどに獲物を横取りされそうな時、樹上に置いて防ぐことがあります。
猫は生きるために必要な能力を発揮できる体をしています。
生きるために必要だからこそ、体が柔軟にできているのです。
※写真はイメージ
今村先生によると、猫は爪を自分で出し入れできますが、これも「獲物を逃さないようにするため」とのこと。
普段の歩行時には爪を仕舞っているので、歩いても音がしません。武器として利用する爪の先がすり減るのを防ぐためだそうです。
移動時の静音性を高めて獲物に近付き、捕獲時は逃さないように五本指から爪を出して立てます。