「殻を剥きやすい卵は…」 プロに聞いたら「盲点だった!」
ゆで卵の殻が上手に剥けず、イライラした経験はありませんか。
白身がボロボロになってしまうと見た目が損なわれ、悲しい気持ちになってしまうでしょう。
日本養鶏協会のエグゼクティブアドバイザー・信岡誠治さんに、上手なゆで卵の剥き方について聞いてみました。
誰でも上手に卵の殻を剥くコツは…
実は殻を剥きやすい卵とそうではない卵があるとのこと。見分け方はずばり『賞味期限』だそうです。
「卵のパックには通常、パック詰めした日から14~17日後の日付が賞味期限として記載されています。なるべく賞味期限が近付いている古い卵をゆで卵に使うのが第1のコツです」
賞味期限が近い卵を使ったほうがきれいに剥けるのは、卵に含まれる『炭酸ガスの濃度』が関係しているそうです。
「生卵を加熱すると、卵白に含まれている炭酸ガスが急に気化して卵の表面に向かっていき、外に出ていく過程で卵内の圧力が高くなります。
すると卵白と卵殻膜が卵殻に押し付けられ、殻が剥けにくいゆで卵が仕上がるのです」
特に生みたての新鮮な卵は炭酸ガスの濃度が高いため、殻が剥きにくいとのこと。産卵から時間が経過すればするほど、炭酸ガスが抜けていくので剥きやすくなります。