ペットボトルキャップの『謎の切れ込み』 正体に「そういうことか!」
『ホットパック充填』は、容器上部いっぱいまで中身が入っているように見える商品です。
ホットパック充填は中身が熱い状態でキャップを閉めます。常温に戻った時に気体の体積が小さくなり、ボトルが内側にへこむため、液面が高くなるのです。
中身の量でどの充填方法が使われているかを判断できるので、開栓する前にキャップスリットを確かめてみてはいかがでしょうか。
洗浄時の熱水は中に入らないのか
充填後の洗浄では、キャップスリットから熱水を入れて飲み口を洗います。
キャップから熱水が入るのであれば、中味が薄まってしまうのではないかと不安になるのではないでしょうか。
KIRINは、洗浄時の熱水について次のように紹介しています。
キャップの密閉性はキャップの天面(一番上の部分)で保持されていますので、この切り込みから容器の内部に熱水などが入る恐れはございません。
KIRINーより引用
飲み口の一番上はしっかりと密封し、それ以外の部分だけを洗える構造になっているとは驚きです。構造の精密さ、技術の高さに圧倒されます。
消費者から見ると『ただのキャップ』ですが、製品の安全性を守るために隠れた工夫と技術が隠されていることが分かりました。