小野リサ ボサノヴァの女王が明かした3人の子供との子育て秘話
数日前の本誌のインタビューで、「母親としての思いも込めて歌っています」との言葉が思い出される。歌詞の中に「ふるさと」と出てくるが、ブラジルと日本という2つのルーツを持つ彼女が歌いながら思い描くふるさととは、どんな光景なのだろう。
’89年6月、全曲ポルトガル語のファーストアルバム『カトピリ』が出ると、「日本人初のボサノヴァシンガー」として注目され、すぐにビール会社はじめ7社ものCMで彼女の楽曲が使われ、「小野リサ現象」と評された。
’91年、’92年と連続してアルバムが日本ゴールドディスク大賞ジャズ部門賞を受賞し、名実ともにボサノヴァの女王となる。以降、年1枚ペースで、ポルトガル語のアルバムを発表。
’02年、日本人ミュージシャンと結婚して長男が、2年後には次男が誕生。’07年、長女誕生のときは、45歳での高齢出産として話題にもなった。
「子どもを持ったとき、家庭第一にしようと決めました。
迷いはありませんでした。ただし私は、音楽は10代からやっているプロでも、子育ては最初はやっぱりアマチュアだったので、自分のイメージどおりにいかないことがあまりに多かった。