2019年2月19日 17:00
娘が不登校危機に……愛溢れる解決作を指南(JINSEIのスパイス!第18回)
僕は父親ですけど、自分がそばにいるから安心しなさい、というメッセージを送り続けたのです。伴走する感じです。
返事を期待してはいけません。無人島からビン詰めにした手紙を海に投げるような毎日でした。「愛してる」と言っても彼には届かないし、愛が信じられなくなっている状況でしたから、とにかく寄り添うしかありませんでした。「うざい」と思われても毎日お弁当を作り、彼はバレーボール部員でしたから毎日学校から帰ってきたら近くの公園で青春ドラマばりにコーチをやりました。一緒にYouTubeを見て、返事がなくても会話を続けました。
息子は離婚の直後、落第の危機に陥ります。
担任に呼び出され、このままでは進級できないと宣告されました。手を握り、肩を抱きしめ、一緒に勉強をしよう、と励まし続けました。YouTubeが好きでしたから、学校の先生がやっているYouTubeの番組を探して一緒に見たのです。フランス語でしたから僕にはちんぷんかんぷんでしたけど……。「学校はどうだった?」と毎日、帰ってくるたびに聞きました。最初は「うん」とひと言つぶやくだけでした。でも、それを続けていたら、「よかったよ」とか「テストで100点とった」