なぜ「連続テレビ小説?」NHK朝ドラ100作を紡ぐトリビア
“連続テレビ小説”といわれるのは、これが理由です」(田幸さん・以下同)
第1作は朝8時40分から20分間の放送。8時15分から15分間、月から土曜日にかけての放送が定着したのは、2作目『あしたの風』(’62年)から。
【2】大阪NHK制作のきっかけは?
現在は、NHKの東京放送局と大阪放送局が、半年ごとに交互に制作している。放送中の『まんぷく』は大阪放送局によるものだ。初めて大阪が手がけたのは『うず潮』(’64年)。東京五輪により、東京放送局がドラマ制作に手が回らなくなったことが理由だった。
「俳優陣が長期間、大阪に宿泊するため、チームとして一体感が生まれやすくなるのが大阪制作の特徴。また、『芋たこなんきん』(’06年)で使用された茶だんすが『ちりとてちん』(’07年)や『ごちそうさん』(’13年)にも登場したといわれています。
大阪制作の朝ドラはマニアの心をくすぐる“遊び心”も随所にちりばめられているんです」
【3】川端康成がエキストラ出演
5作目『たまゆら』(’65年)は、のちにノーベル文学賞作家となる川端康成による書下ろし。