川口春奈(撮影/矢島泰輔)連続テレビ小説『ちむどんどん』にてヒロイン・暢子(黒島結菜)の姉で、小学校教員となる良子を川口春奈が演じている。朝ドラは今回が初出演で初めは緊張の毎日だったそう。そんな彼女に沖縄撮影や、比嘉家のきょうだい(黒島、竜星涼、上白石萌歌)との裏話を聞いてみました。緊張の毎日だった「演じる良子は長女ですごいしっかり者。責任感も正義感も強い女性なんです。一方で恋だったりと年頃の女性ならではの悩みも抱えていて、もがきながら成長していく姿は女性としてすごく共感できる部分でもあります。その完璧じゃないキャラクター像を、見ている方たちにもポジティブに受け取ってもらえるよう演じたいと思います」第3週になり『ちむどんどん』の比嘉家4きょうだいも子役から大人たちへとバトンタッチ。ヒロイン・暢子(黒島結菜)の姉で、小学校教員となる良子を川口春奈が演じている。朝ドラは今回が初出演。初めは緊張の毎日だったそう。「出演者がすごく多いですし、どういうふうに撮影が進んでいくのかなと思って最初は緊張していたんです。でも、いざ撮影が始まるとすごく順調で、家族の話ということもあり、みなさんとコミュニケーションを取りながら本当に温かい空気の中でお芝居をさせていただいてます。普段の3か月で終わるドラマとはまた違う雰囲気を楽しんでいます」自分へのご褒美でお寿司を食べに昨年12月には沖縄で撮影が。このロケで比嘉家のきょうだい(黒島、竜星涼、上白石萌歌)の絆がグッと深まったそう。「やっぱり沖縄のホテルで4人でご飯を食べたり、いろんなお話をさせていただいた時間が大きかったなと思います。結菜とは2人でご飯に行かせてもらったりもしました。私の話をいろいろ聞いてくれて、年下なんですけど彼女自身が長女ということもあるのか、とてもしっかりしているんです。逆にお姉さんみたいな感じがします」川口自身は三姉妹の末っ子として育った。「姉たちと年が10歳くらい離れているので、物心がついたときはもう高校生とか大学生だったんです。なので、みんなに可愛がってもらっていましたし、感覚的には一人っ子みたいな感じで育ちました。いまでも仲がいいので連絡もとります。大人になってからのほうがご飯に一緒に行ったりと、遊ぶ機会が増えましたね」そんな彼女が“ちむどんどん(心高鳴る)”するのがこんなときだそう。「音楽が好きなのでライブに行っているときとか、食べるのも好きなので食事しているときとか。特にお寿司は自分へのご褒美として食べに行ったりします(笑)。あと旅行も。意外とアクティブなほうかもしれません。今度また沖縄でロケがあるのですが、時間があったら古宇利島に行ってみたいんです。知り合いがやっているお店がいくつかあるので、そういうところを覗いたりして。前回のロケでは行けなかったので行けたらいいなってひそかに思ってます」■〜沖縄ことばは大変〜「私は長崎出身なんですけど、沖縄のことばはそれとも全然違いますし、初めて聞く言葉が多くイントネーションも難しいんです。特に長いセリフや感情的に表現するセリフは音のリズム感がなかなかつかめないときもあります。結菜は沖縄出身なので地域によってことばが違うとは言っていましたが、“本当にこういうふうに言うの?”とか聞いたりして教えてもらったりしていますね」
2022年04月28日連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』NHK総合月曜~土曜朝8時~ほか安子、るい、ひなたとバトンをつないできたNHKの連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』もいよいよ佳境へ。恋愛、結婚、出産、別れ……といろいろありました。そんな3世代のヒロインたちのこれまでを、笑顔と涙の名セリフとともにプレーバック!【安子編】第1週「メイ アイ ライト ア レター トゥ ユー?」稔(松村北斗)との出会いでラジオ英語講座に夢中になると同時に、恋心を抱くようになった安子(上白石萌音)。そんな稔が夏休みを終えて大阪の大学に戻ることを知った安子が、“手紙を書いていい?”と英語で思い切って告白。2人はここから急接近していった第2週「わし今年が最後の夏なんじゃ。諦めん、甲子園も……あんこも!」稔が安子の両親に交際を認めてもらおうとするも、許してもらえなかったことを知った勇(村上虹郎)。すると、稔とキャッチボールをしながら、自分も安子が好きと宣戦布告ともいえる決意の言葉を第3週「どこの国の音楽でも、自由に聴ける。自由に演奏できる。僕らの子どもには、そんな世界を生きてほしい。ひなたの道を歩いてほしい」稔の出征を前に両家から結婚を認められた安子。出征後生まれた子どもに稔が、2人の思い出の曲『オン・ザ・サニー・サイド・オブ・ザ・ストリート』を演奏するルイ・アームストロングから“るい”と名づけた。その名前に込めた思いを、安子はこの稔の言葉から知る第4週「稔さん、意地悪せんで帰ってきて。……稔さん!」稔が戦地から帰るのを待つ安子の元に、戦死したとの知らせが。ショックでフラつきながら2人の思い出の神社に向かい、こう泣き叫ぶ安子の姿は、涙なしでは見られない悲痛なシーンに第7週「カムカム英語が終わったんです。何か心の支えを失うたようで、どねんしょう思いよったんですけど……。こねんして、英語の道は続いていくんですね」るい(古川凛)との幸せの時間だったラジオの『カムカム英語』が終わり寂しさを募らせていた安子。そんな中、偶然知り合ったアメリカ軍人のロバート(村雨辰剛)から、英語教室のテキスト作りに協力してほしいとお願いされ、安子は笑顔でこう快諾。これをきっかけに2人の仲は深まっていく第8週「一緒に暮らせらなんでもええ。るいのそばにおりてえ。るいは私の命なんです」失踪した兄の算太(濱田岳)を探し続け倒れた安子を介抱したロバート。その際に、母国に帰るから一緒に来てほしいと抱きしめながら告白するも安子はこう返答。しかし、ガラス戸越しにこれを見たるいは、さまざまな誤解が重なったこともあり“二度と会いとうねぇ、I hate you”と拒絶。絶望した安子はロバートと旅立つことに【るい編】第11週「あなたのせいで余計なこと、思い出してしもた。忘れたかったのに。忘れるために岡山を出たのに」大阪に引っ越したるい(深津絵里)はクリーニング店の常連客・錠一郎(オダギリジョー)に誘われ、彼の出演するライブへ。すると、錠一郎は『オン・ザ・サニー・サイド・オブ・ザ・ストリート』を演奏。忘れたい母との思い出の曲に耐えきれず店を飛び出したるいは、追いかけてきた錠一郎に涙を浮かべて言った第11週「僕はこの先もずっと、サッチモちゃんと一緒にいたい。一緒に生きていきたい。僕はサッチモちゃんのことが好きなんや」頑なに拒んでいたトランペットのコンテストに出場を決めた錠一郎は、優勝したら一緒になってほしいと告白。同じ気持ちのるいだったが、幼いころに事故で負った額の傷を見られたら嫌われるのではと複雑な心境に第13週「怖がらんでいい。私が守る。あなたと2人で、ひなたの道を歩いていきたい」トランペットを吹くことができないという奇病になり、絶望で暗闇しか見えない錠一郎を抱きしめたるいの温かい言葉。これを機に2人は京都に移住し結婚生活を送ることに第13週「わかる時が来るかもしれへん。何でお母さんが、私を捨てたんか」京都で生計を立てるため、回転焼き屋をやることにしたるいは、安子と大阪でおはぎを売っていたころを思い出す。あんこも幼いころに教わったことを思い出しながら作り始めたるいは、忘れようとしていた母との記憶を頻繁に思い返すように第15週「明日からこの番組を聴きなさい。英語、勉強したいんでしょ?」偶然出会ったビリー(幸本澄樹)に恋をした小学生のひなた(新津ちせ)は、英語教室に通いたいと言い出す。そんなとき、ラジオで英語講座をやっていることを知ったるいは、安子と一緒に勉強したことを思い出すかのように、ひなたにこれで学ぶように提案。これで親子3世代でラジオ英語講座に触れることに【ひなた編】第16週「誰がおまえなんかについていくかあ!たあ、たあ、たあ!」高校3年生になったひなた(川栄李奈)は、映画村のミスコンに出場することを決意。演技審査まで進み相手役となったのが、実家の回転焼きを買いに来た際に嫌みを言われた客・五十嵐(本郷奏多)。ひなたはそのときの不愉快な記憶がよみがえり、こうアドリブを飛ばして五十嵐を刀で斬ってしまい、優勝を逃す第17週「好きになりました、映画村も時代劇も。前よりも、もっともっと好きになりました」高校卒業後の進路に悩んでいたひなただったが、ミスコン出場をきっかけにひと夏だけ映画村でバイトをしたことで進むべき道を発見。最終日に、バイトをすすめてくれた大部屋俳優の虚無蔵(松重豊)に向かってこう挨拶すると、翌年から大好きな映画村で働き始め、人生の新たな一歩を踏む第18週「ひなたちゃん見ていると、妹を思い出すんじゃ」映画村のCM撮影の現場で、ひなたは振付師となった算太と出会う。その後、るいの回転焼きの評判を聞きつけ訪れようとした算太は、途中でひなたと遭遇し思わずこの言葉を。しかし、ひなたに案内され店を訪れるが、るいを見るなりその場から逃げ出してしまう第17週「何言うてんの、あんた。アラカンの五十倍なんやろ?モモケンさんにも誰にも負けへんのやろう!」時代劇スターのモモケン(尾上菊之助)の、映画の相手役オーディションを受けることになった五十嵐。すると、今まで会えばケンカばかりしていたひなたが、五十嵐を初めてこう応援。このときから、ひなたの気持ちに淡い恋心が第18週「ちゃんと毎日顔見せろ。寂しいだろ、バカ」モモケンの時代劇に、初めて役名をもらって出演することになった五十嵐に、ひなたは練習に付き合うと宣言。しかし、ひなたの仕事が急に忙しくなり、会えない日々が続く。すると、五十嵐はひなたが家に帰るのを待ち伏せし、抱きしめながらツンデレ告白。2人の交際が始まる第18週「あと7年で地球が滅亡するんやったら、私1秒でも長く文ちゃんと一緒にいたい。文ちゃんと暮らしたい」 交際から8年。7年後に訪れるノストラダムスの大予言を信じるひなたは、地球滅亡の前に五十嵐と一緒になりたいと告げる。しかし、五十嵐は大部屋俳優のままでは結婚できないと語り、ここから2人の仲はギクシャクし始めるこの先どうなる!?来週(第21週)の連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』は?NHK総合月曜~土曜朝8時~ほか母と向き合うことを決心したるいは久しぶりに家族を連れ雉真家へ。するとひなたが、カムカム英語のテキストを発見。表紙に書かれた“Yasuko”という名前について尋ねられたるいは、安子との思い出を初めてひなたに話す。京都に戻って数日後、錠一郎が突然トミー北沢(早乙女太一)を連れてきて大騒ぎに。再会を喜ぶるいだったが、錠一郎のあるひと言で涙が止まらなくなり……。2人に一体何があったのか!?
2022年03月22日城田優YouTubeチャンネル『ガーシーch【芸能界の裏側】』が芸能界で猛威を振るっている。連日、業界歴27年、多くの芸能人と交流のあった東谷義和と名乗る人物が、関わりのあった俳優・アーティストたちの裏の顔を暴露しているのだ。YouTuberのヒカルに詐欺をしていたことを告発されたことをきっかけに、仕事や友人を失ったという東谷氏、ツイッターのプロフィール欄には《お前らの全てをここにさらけ出したるわー 死なばもろとも。覚悟しとけよ》とある。芸能人にとっては“巻き添え”に他ならない。ネットニュースでは“芸能界の爆弾男”と呼ばれる存在に。すでに訴訟の準備に入っている芸能事務所があるとも報じられている。目下、一番“被弾”している芸能人といえば城田優だ。暴露予定の芸能人は「迂闊に起用できない」3月1日に配信した動画で東谷氏は、城田の女性関係、投資詐欺に関与していた話などをLINEのやりとりつきで暴露。真偽の程は定かではないが、彼をCMに起用していた有名企業の3社が、ネット上で広告動画が閲覧できない仕様に。すでに大きな痛手を負っていることがわかる。「CMとなると出演タレントのイメージがかなり重要。広告代理店はかなり配信内容を気にしています。東谷氏は、城田さんを暴露する生配信をしたあと、“被害届みたいなもの”、つまり別のタレコミが視聴者からたくさん届いたと話していました。これについても、後に晒していくとしています。いま、広告業界では“迂闊(うかつ)に起用はできない”との流れができてしまっている。“これから晒すリスト”としてホワイトボードに多くのタレントの名前が挙げられていましたが、これらのタレントに関してはかなり注視していますね」(広告代理店関係者)また、城田は現在放送中の朝ドラ『カムカムエヴリバディ』(NHK)で、語り部(ナレーション)として出演しているが、そこでも波紋を感じさせる展開に……。「『カムカム』は『ラジオ英語講座』を題材としたドラマということで、英語が堪能な城田が抜擢されました。流暢な英語を披露していますが、10代のころに独学で学んだのだそうです。しかし、ここ数日、オープニングのクレジットから城田優の名前が出てきませんでした。このこともネットでは“ガーシーの暴露が関係している?”といった議論が繰り広げられる事態に。一部メディアの取材にNHKは、“語りがない回なのでクレジットを入れなかった”とのコメントを出していました」(テレビ誌ライター)城田の“顔出し出演”も決まっていてしかし、NHKの関係者を取材すると、4月8日に最終回を迎える同ドラマにある展開が用意されていることがわかった。「実は物語の終盤に城田さんがナレーションではなく、演者として画面に映るシーンが用意されているんです。すでに城田さんの出演部分の撮影は終了しており、ドラマもクランクアップを迎えています。代役を立てて再撮することはなかなか難しいですね。出演は最終回が放送される1週前の週ぐらいだとか。番宣として情報番組の『あさイチ』に出演する話も出ているそうです」しかし、起用に慎重な広告代理店と違い、NHKはそのまま放送する意向なのだという。かつて、ドラマの放送直前に俳優の不祥事が発覚し、降板。放送日を遅らせ、代役を立てて再撮するという苦い過去があったが……。「今回の城田さんの件に関してNHK内部の人たちはそこまで大ごと捉えていないそうですよ。城田さんサイドも特にアクションを起こしたわけでないですし。逮捕者になるわけでもないので、すでに撮った内容をこのまま放送するみたいですね。主要キャラクターと相対する重要な役といいます」(芸能プロ関係者)今後、『カムカム』に城田が出演することについて、NHKに問い合わせたみたところ、《ドラマの先の内容に関わる回答は控えさせていただきます》と回答。否定はしなかった。視聴者の反応やいかに……!
2022年03月10日川栄李奈連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』で、上白石萌音、深津絵里に続き3人目のヒロインを演じる川栄李奈。「深津さん演じる“るい”とオダギリジョーさん演じる錠一郎の娘・ひなた役。『カムカム』は祖母、母、娘と3世代にわたる物語で、川栄さんは自分の“夢”を模索する女性役を演じています」(スポーツ紙記者)2人目のヒロインだった“るい”を演じる深津や、オダギリも引き続き出演しているが、物語ラストのヒロインとして登場した川栄の演技はどうか。ドラマ評論家の成馬零一氏は、「『カムカム』は登場人物に与えられた役割が明確に決まっていて、演じるのが難しいドラマだと感じます。川栄さんの前のヒロインは演技力を高く評価されている上白石さんと深津さん。この2人が非常にうまく演じていただけに、これまでのキャリア的に脇役の多かった川栄さんがどう演じるのか注目が集まっていました。期待値がどんどん上がってプレッシャーもすごかったと思いますが、キチンと作品の一部となる、いい演技をしているなという印象です」AKBで一番のバカだった“主役”として太鼓判を押された川栄だが、芸能生活のスタートはアイドルだった。「15歳のとき友人に誘われAKB48のオーディションを受けたのですが“東京に遊びに行こう”くらいのノリだった。だから当初は“もう辞めたい”とコボしていたそうです。’12年には研究生から正規メンバーに昇格しましたが、AKB内の人気ランキングを決める選抜総選挙では圏外のままでした」(前出・スポーツ紙記者)前田敦子や大島優子のように常に人気トップを走るアイドルではなかったが、あるとき転機が訪れる。’13年に出演した『めちゃ×2イケてるッ!』(フジテレビ系)内の番組企画『抜き打ち学力テスト』でのことだ。「篠田麻里子さんや渡辺麻友さんなど、総勢15名が受けた5教科で、500点満点中239点の川栄さんが最下位だったんです。“アルハラ”の意味を説明する問題では“男の人が急にアルパカをたたいた(強め)”といった珍回答を連発。AKBで1番のバカという“センターバカ”の称号を獲得し話題になりました」(アイドル誌ライター)’14年の総選挙では過去最高の16位を記録。アイドル街道が軌道に乗ったかと思われたのだが……。「岩手県で行われた握手会で、のこぎりを持った男に襲われました。手を負傷しましたが、いちばん重かったのは心の傷。事件以降、初対面の人と会うことができず、握手会に参加できなくなってしまった。その影響で’15年にAKBの卒業を決めたのです」(同・アイドル誌ライター)卒業前にドラマ『ごめんね青春!』(TBS系)に出演したことで、女優として活動していこうと決意していた。だが、周囲の目は厳しかった。「当時、記者の間でも“アイドルをやめて女優になるなんて難しいのでは?”との前評判がほとんど。『めちゃ×イケ』で共演した岡村隆史さんも卒業時に“おまえAKBやめて大丈夫か?”と先行きを心配して声をかけたとラジオで明かしていました」(前出・スポーツ紙記者)稽古が止まるとすぐに子役と遊びはじめしかし卒業の翌月、初の主演舞台となった『AZUMI幕末編』で、女優としての才能の片鱗を見せていたという。舞台の構成・演出を担当した岡村俊一氏は、「事件や事象に対して、心の動きの素早さや反応が豊かで激しいんです。総合して言うと感受性が強く、表現力が素晴らしかった。主演ですから、2時間出ずっぱりな彼女の表情を追いかけて見る芝居でしたが、物語の流れに沿って表情がきれいに移り変わっていくんです。その演技はアイドルレベルではなく、まさに女優そのもの。まるで舞台に本物の“あずみ”が蘇ったかのようでした」ほかにもこんな素顔が。「舞台の稽古中は女優の顔をしているんですが、稽古が止まるとすぐに子役と遊び始めるんです。子どもが好きなんでしょうね。朝ドラも“川栄だ!”と思って見ていますよ(笑)。すごく成長したなと感じています」(岡村氏)ドラマや舞台だけでなく映画やCMへの出演も増え、活動の場を広げていった。私生活では、舞台で共演した廣瀬智紀との結婚、そして妊娠を’19年5月に発表。順風満帆に思えたが、再び彼女の歩みに暗い影が忍び寄る……。「結婚発表の数日後に『週刊文春』が廣瀬さんの2股交際疑惑を報じたのです。なかなか溝が埋まらず、一時は別居……なんて噂もありました。けど、今では仲よく過ごしているようですよ。小さなお子さんがいる中での朝ドラ出演は大変なこと。だからこそ、廣瀬さんが仕事をセーブして支えているそう。なんたって朝ドラヒロインは川栄さんの“夢”でしたから」(芸能プロ関係者)作品によって演技の印象がガラっと変わる朝ドラのヒロインオーディションへの挑戦は過去6回。今回は3061人の中から選ばれたのだが、彼女に決まった理由は何だったのか。前出の成馬さんが説明する。「日本では出演する俳優を決めてから脚本を書く“アテガキ文化”が根強く、極端にいえばキャスティングから入る作品のほうが多いんです。例えば、イメージが確立されている新垣結衣さんや綾瀬はるかさんは、彼女たちに合った脚本が用意され、その人しかできない役を演じるのです」だが、川栄は違うという。「川栄さんの場合は作品ありきで、その一部に彼女が入り込んでいく。だから出演する作品によって演技の印象がガラリと変わります。これは脇役を積み重ねてきた川栄さんのキャリアがあるからこそできること。なにより今回の朝ドラのような、普通の女性を演じさせたら、抜群にうまい。それが彼女の強みでもあると思います」(成馬さん)さらには、アイドル時代に培った経験も演技に活きていると、成馬さんは続ける。「“おバカキャラ”といわれていたころの川栄さんが発揮していたコメディーセンスが、今回の朝ドラでもすごく活きているなと感じます。安達祐実さん演じる大女優に説教されるシーンでも、しょうがなく“はぁ……すみません”と謝る姿は、とてもコミカル。これまでの出演作品では表に出してきませんでしたが『カムカム』では彼女が持つユーモアが前面に出ています」天性の表現力に“おバカキャラ”で培ったユーモアセンス。そして、コツコツと積み重ねたキャリアという“3つの武器”があったからこそ、朝ドラのヒロインにまでのし上がった川栄。もう脇役なんて言わせない。
2022年03月08日浜辺美波2023年度前期の放送が決定しているNHKの連続テレビ小説『らんまん』。神木隆之介演じる主人公の妻役に、浜辺美波が内定していると『文春オンライン』が伝えた。現在放送中のドラマ『ドクターホワイト』(フジテレビ系)でも好演、数々のCMにも起用されるなど、かねてから人気だった彼女が、次はいよいよ“朝ドラ”ときた。そんな浜辺といえば、2021年に出た熱愛報道が記憶に新しい。「彼氏は一回もいたことがない」と公言していただけに当時、世間は驚きに包まれたが、さらにファンを驚かせたのはそのお相手が新進気鋭の男女ポップデュオ『まるりとりゅうが』のRyugaだったということだ。「2018年に慶應大の生徒だったRyugaさんは福岡出身のシンガーMaRuRiさんとコンビを結成。“SNS発、新世代のアーティスト”として若者を中心に話題になってはいましたが、浜辺さんほどの知名度はなかったこともあり、“格差カップル”ぶりに世間は騒然。犬好きという共通点から、彼女が飼いはじめたポメラニアンをふたりで溺愛していたんだそうです。スクープされたときは、Ryugaさんがリュックサックにその犬を入れて浜辺さんのマンションを訪れるところが激写されています」(スポーツ紙記者)■MaRuRiは「もっと上にいけた」ふたりは現在もラブラブ──かと思えば、ひっそりと破局を迎えていたという。「もとから多忙だった浜辺さんですが、仕事のスケジュールがさらにタイトになり、まもなく生活がすれ違うようになったんだそうです。また、YouTuber界隈との交友が多かった浜辺さんでしたが、次第に芸能界、つまり女優・俳優との交流も多くなった。コロナウイルスの新規感染者が今ほど増える前の昨年末あたりは、芸能界の面々と飲むことが増えたそうですね。デビューして間もなくは所属事務所の社員の自宅に住んでいたなんて話もあるほど“寵愛”を受けてきた彼女ですが、20歳あたりからプライベートもだいぶ自由になったと聞きます」(芸能プロ関係者)一方のRyugaは1月29日に、『まるりとりゅうが』としての活動を3月31日をもって無期限で休止し、それぞれソロで活動することをインスタライブで発表している。同配信では、デビュー後からRyugaが『機能性発声障害』に悩まされてきたことを明かしている。「2019年、初となるワンマンツアーという大舞台で突然声が急に出なくなってしまったんです。それがツアーの初日だったたこともあり、彼も相当動揺してしまったと聞きます。それがトラウマになってしまい、人前で歌うことが怖くなってしまった。その後はというもの、男女デュオのハーモニーが持ち味だったはずが、相方のMaRuRiをメインとした楽曲が多くなりました」(レコード会社関係者)1月30日に『まるりとりゅうが』はふたりそろって個人でYouTubeに動画を投稿、今はそれぞれの道を歩みだした──。パートナーだったMaRuRi、そして元恋人だった浜辺に対して共通した心情を抱いていたと察するのは前出のレコード会社関係者。「とにかくRyugaは繊細で優しい人なんです。歌声をうまく出せなかったことについて、MaRuRiに申し訳ない気持ちでいっぱいだったと思われます。“自分がいなければ(彼女は)もっと上にいけた”と言っていましたし、想像を絶する葛藤があったはず。浜辺さんとの関係を撮られたときも、記者に話しかけられ動揺をみせてしまったことについて、ショックを受けて落ち込んでいました。いきなり直撃取材を受けて対応できる人なんていないはずですけどね……。売れっ子女優と付き合うという重荷を次第に感じるようになったといいます」Ryugaは今後、楽曲制作などで引き続き音楽活動を続けるという。「すでにオファーの話もあるそうですよ」(音楽業界関係者)とのこと。新たなステージでまた幸せを掴んでほしい。
2022年02月10日あいはら友子さん撮影/近藤陽介細木数子さんが亡くなって約2か月――。そんな細木さんだけでなく、私たちにアドバイスをくれた占い師は数多くいました。今回はそんな記憶に残る方々のひとり、NHKの朝ドラヒロインとしても人気を馳せ、現在は画家としても活動しているあいはら友子さんに、大忙しだったころの思い出とこれからを生き抜くための開運方法を伺った。◆◆◆■全ては「富士山」からNHKの朝ドラヒロインにして、バブル期には株式に詳しいことから「財テク女優」と呼ばれたあいはら友子さん。古来、信仰と文化を生み出してきた「富士」や「鳳凰」といったモチーフを描く画家としても有名だ。そんな彼女は小さいころから不思議な「予感」を感じることが多かったという。「ここの家が火事になるな、とか、泥棒が入るな、とかがわかっちゃう子どもだったんです。自宅に泥棒が入るってわかったときは眠らないで待っててね、ズバリ不審者が侵入してきたので、窓から外に出て警察を呼びに行ったこともあります」(あいはら友子さん、以下同)現在もインスピレーションの源になっている「富士山」に出会ったのも若いころ。「朝ドラのオーディションに出る前にも自分で描いた赤富士の絵を見てね、パワーをもらって合格したんだと思っています」赤富士パワーで朝ドラヒロインとして脚光を浴びたあとも、その持ち前の時代を読む力・人に寄り添う力を活かし、心理カウンセラーや高野山での僧籍を取得するなど、自己研鑽を怠らなかった。女優業・雑誌などの連載・公演・個展でスケジュールはいつもパンパンだったそう。「ピークのときは……とにかく寝られませんでしたね。『なるほど!ザ・ワールド』(フジテレビ系)や『クイズ地球まるかじり』(テレビ東京系・レギュラー)など海外ロケが多くあって、ドラマの撮影もいつも朝3時とか4時終わり。寝るシーンとかで本気で寝ちゃったりね(笑)」現在も月に1度ほどのペースでの絵画展を開く。絵の売れ行きも好調で、購入者への個人鑑定なども行っている。そんなあいはらさんが読む2022年は?「旧暦の2月1日からは一気に景気が上がります!ただ心に不安と寂しい星のかたまりが来るから寂しさにふりまわされないようにしましょうね。あと、変化が多いから、そのたびに変化についていけるようにしましょう!」また、新紙幣・硬貨への切り替えも景気の後押しになるという。「渋沢栄一は福沢諭吉より運が強いので、お札が変わる2024年から、’25・’26年はバブル景気、’27年までは上がっていきます!この波に乗り遅れないように今から頑張って備えましょう。あとは、とにかくワクワクすることが大事です!運命は心でつくっていくものですから、自分がワクワクすればするほど、運は開いていくんです」財テクの女王の太鼓判なら、本当にそうかもとその気になってくるから不思議。読者のみなさんもどんどんワクワクして、この波にどーんと乗っちゃいましょう!あいはら友子(あいはら・ともこ)●1954年、兵庫県生まれ。1978年のNHK朝ドラ『わたしは海』のヒロインでデビュー。開運間違いなしの個展は全国で開催中。会期中の週末にはトークショー&サイン会も。詳しくはオフィシャルサイトをチェック。<取材・文/高松孟晋>
2022年01月16日上白石萌音《おはようございます。いろいろとお騒がせしとります》12月17日放送の『あさイチ』に出演した上白石萌音は、番組冒頭でこのように挨拶をした。スキャンダル……ではない。直前に放送していたNHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』を受けてのものだ。■“普通の人”を演じられるこの日の放送は、上白石演じる雉真安子が義理の弟に結婚を申し込まれ、それに驚いた表情で終わるというファン泣かせのラストシーンで締めくくられていた。「今回の朝ドラは、昭和から平成、令和まで約100年の物語で、朝ドラ初の試みとなる、3世代のヒロインが登場。祖母の安子を上白石萌音さん、母のるいを深津絵里さん、娘のひなたを川栄李奈さんが演じます。いよいよ“るい編”が始まりますが、期待が高まっているのはスタートで安子を演じた上白石さんの功績が大きいと思いますよ」(テレビ誌ライター)安子は岡山の小さな和菓子店に生まれ、看板娘に。松村北斗が演じる雉真稔と恋をする。「相手は大きな繊維会社の跡取り息子。周囲の反対を乗り越えて結婚したのですが、わずか1か月で彼は出征し、戦死してしまう。不幸のてんこ盛りなのに、残された娘を懸命に育てる姿が涙を誘いました」(同・テレビ誌ライター)ドラマ評論家の成馬零一さんも、彼女の表情の豊かさを指摘する。「目と口が印象的で、喜怒哀楽はもちろん繊細な感情も表情から伝わってくる。だから、顔のアップになるとついつい見入ってしまいます。それに加え、彼女は“普通の人”を違和感なく演じることができる数少ない若手女優のひとり。テレビドラマでは“日常性を保ちながら華やかな世界を描くこと”が要求されるのですが、上白石さんの芝居はその部分のバランスが絶妙だと思います」上白石は’11年の『東宝「シンデレラ」オーディション』で審査員特別賞を受賞し、グランプリを獲得した妹の萌歌とともに芸能生活をスタート。「’14年に『舞妓はレディ』で映画初主演。大ヒットアニメ映画『君の名は。』でヒロインの声優を務めました。“ドSキャラ”のドクターを一途に思うナースを演じたTBS系の『恋はつづくよどこまでも』など、ここ1、2年は話題作への出演が相次いでいます。’22年2月下旬からは舞台『千と千尋の神隠し』で橋本環奈さんとW主演を務めることも決まっていますよ」(スポーツ紙記者)年が明けると、連続ドラマの撮影も始まるようだ。■朝ドラ色の強い紅白に「まだ局からの正式発表はありませんが、上白石さんが出演していたテレビ東京系の刑事ドラマ『記憶捜査』の続編が制作されます。主演は北大路欣也さんで、風間俊介さんも出演。’19年に連続ドラマとしてスタートし、’20年には続編が放送されました。“シーズン3”は1月下旬にクランクインする予定です」(テレビ局関係者)『記憶捜査』続編の有無について、テレビ東京に問い合わせたところ、「番組の制作過程に関わるお話ですので、回答は控えさせていただきます」とのことだった。上白石の持つ表現力は、ドラマだけでなく別のジャンルでも発揮されている。歌手としても輝きを見せているのだ。「’16年に歌手デビューし、’20年8月には、いきものがかりの水野良樹さんなど、一流ミュージシャンから楽曲提供を受けたオリジナルアルバム『note』を発売しました。’21年10月に発売した1stシングル『I’ll be there/スピン』はオリコン週間ランキングで10位に。もともと歌うことが好きで、自宅では絶えず歌い続けているという彼女は、演技だけでなく歌手としての評価も折り紙付きなんです」(音楽ライター)『FNS歌謡祭』(フジテレビ系)など、音楽番組への出演も増やして、年末にはアーティストとして最高の栄誉ともいえる、『NHK紅白歌合戦』に初出場を果たす。「AIさんが『カムカムエヴリバディ』の主題歌『アルデバラン』を披露しますし、夫役だった松村北斗さんが所属するSixTONESも出演します。朝ドラ色の強い紅白になるんじゃないでしょうか」(同・音楽ライター)大躍進の1年の締めくくりにふさわしい舞台になるが、ちょっと困っていることがあるという。歌唱用の衣装が決まっていないのだ。■上白石は控えめな衣装を希望「紅白では衣装にも注目が集まります。海外の豪華なハイブランドや、奇抜なデザインで有名なブランドなど、何を選ぶかで出演者のセンスが問われますね」(芸能プロ関係者)じっくりと時間をかけて晴れ着を選びたいところだが、間近に控えるドラマや舞台の準備に忙殺される毎日。衣装選びに費やす時間を確保できないでいる。「上白石さんお気に入りのブランドにすることは早々と決まったのですが、そこから先が二転三転してなかなか進まなかった。彼女は自分の好きな控えめな色の衣装を希望。対して、周囲は’21年の紅白のテーマ“カラフル”に沿った派手なテイストの衣装でインパクトを残したい。思惑がかみ合わなかったようです。12月中旬になってようやく話が進みだしたのですが、多忙な上白石さんは、スタイリストやブランド側と打ち合わせをする時間も取れていないそう。衣装は本人のサイズに合わせて制作するので、完成するのは本番直前になるかもしれません」(NHK関係者)紅白出場を知った際には、分不相応と感じ、思わず「まだ早いと思います」と言ってしまったという上白石。控えめな色を希望するというのも謙虚な彼女らしいが、いっそのこと安子ちゃんの衣装で出場するのもアリ!?
2021年12月22日朝ドラ名語り集朝ドラ人気を声で支えるナレーション(語り)。今、『カムカムエヴリバディ』の城田優の語りが大好評だ。そこで歴代ナレーションについて朝ドラに詳しいライターの田幸和歌子さんに印象に残っている作品を挙げてもらった。『花子とアン』(2014年度前期)強烈なインパクトは朝ドラ随一「インパクトが強烈で、いまだに忘れられない人も多いのでは」と田幸さんが挙げたのが『花子とアン』の美輪明宏。吉高由里子主演で、翻訳家・村岡花子の半生を描いた今作の語りは、「第一声からギョッとするようなおどろおどろしさ(笑)。これだけクセの強いナレーションは朝ドラ初かも」そして真骨頂は日本語の美しさ。「鼻濁音を正しく鼻から出して“ごきげんよう”を発声するなど、発音が正確で美しいから好き、という方も多いですね。優雅な本来の日本語を堪能できます」『なつぞら』(2019年度前期)名フレーズの“来週に続けよ”北海道の大自然や日本のアニメ草創期を舞台にまっすぐに生きたヒロイン・なつを広瀬すずが好演。内村光良の語りで有名な“来週に続けよ”は、「最初はコメディータッチな雰囲気に違和感を覚えるという声もあった」と田幸さん。「ところが、内村さんがなつの亡くなったお父さんだということがわかって。お父さんの手紙を読むなつの声が次第に内村さんの声にかわっていって、“お父さんだったんだ!”というサプライズが素晴らしかった。ナレーションへも好意的な声が増えていきましたね」『ひよっこ』(2017年度前期)マラソンならぬ朝ドラの実況!?物語の始まりは前回の東京オリンピックが開催された1964年。高度成長期真っただ中に、茨城県から集団就職で上京した“金の卵”のヒロインみね子(有村架純)の青春記を、語りで支えたのが元マラソン選手の増田明美。「増田さんは物語には出てこないので、メタ的な視点。実況のような語りが印象的でしたね。増田さんのマラソン実況は情報量がすごく多いのに聞きやすくて、話もすっと頭に入ってくる。それが朝ドラの語りでも発揮されていました」(田幸さん)『まんぷく』(2018年度後期)朝ドラ史上最年少の語りインスタントラーメンを生み出した夫婦(安藤サクラ、長谷川博己)の人生大逆転物語。語りは、朝ドラ史上最年少の芦田愛菜(当時14歳)。「“ひとりの少女が、おばあちゃんから聞いた話を友達に話して聞かせている”という設定から起用したとのことで、まさにぴったり。滑舌がよくて親しみやすい、素敵な語りでした」(田幸さん)『エール』(2020年度前期)低音イケボにうっとり昭和という激動の時代に、人々の心に寄り添う曲の数々を生み出した作曲家・古山裕一(窪田正孝)と妻・音(二階堂ふみ)の物語。語りは津田健次郎。「“この声で毎朝起こされたい”という女性が続出しましたね。低音イケボで聞かせてくるという、朝ドラでは珍しいパターン。登場人物に寄り添うようなナレーションもよかったです」(田幸さん)『半分、青い。』(2018年度前期)トリッキーな遊びがいろいろ「いちばんトリッキーなことをやっていたかも」と田幸さんが挙げたのが、ちょっとうかつだけれど失敗を恐れないヒロイン鈴愛(永野芽郁)を描いた今作。「鈴愛が胎児のときから始まって、ナレーションも鈴愛の声。亡くなった祖母役の風吹ジュンさんの語りも、ときどき遺影がしゃべったり、おじいちゃんが亡くなったら祖父役の中村雅俊さんとナレーションで掛け合うなど、随所に遊びが」『ごちそうさん』(2013年度後期)転生パターンにびっくり!「’10年代からの遊びのひとつ、転生ものですね」(田幸さん)。食べることへのこだわりと愛情が人一倍強いヒロイン(杏)が大正~昭和の激動の時代を生きる物語。語りは亡くなった祖母役の吉行和子。「おばあちゃんの魂がぬか床に宿って……という、ぬか床ナレーションにみんなびっくり仰天でした!」『カムカムエヴリバディ』(2021年度後期)英語+優しさ+包容力!ラジオ英語講座とともに生きたヒロイン3人、3代にわたる物語。城田優が英語を交えた語りを披露している。「優しい声がすごくいいですね。これから激動の時代に入っていきますが、それを受け止めてくれるような包容力。100年間、ヒロインたちの隣にラジオがずっと寄りそいますが、語りももうひとつの主人公のような存在になるかも」(田幸さん)連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』 NHK総合月曜〜土曜朝8時〜ほか
2021年12月02日左から段田安則、YOU、西田尚美、甲本雅裕放送開始から4週目に入ったNHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』(月~土曜午前8時)の人気が上昇の一途を辿っている。■光るバイプレーヤーたちの演技上白石萌音(23)扮するヒロイン・橘安子とSixTONESの松村北斗(26)が演じる雉真稔との恋は実らないと思われていたものの、大逆転でゴールイン。だが、稔は学徒出陣で戦地に向かってしまった。物語はジェットコースターのような猛スピードで進む。一方で分かりやすく、見どころも満載。これが観る側を引き付けて離さない大きな理由になっている。バイプレーヤーたちの確かな演技も魅力だ。まず序盤で視聴者を最も泣かせたであろう雉真千吉を演じているのが段田安則(64)。千吉は雉真繊維の社長で当初は跡取り息子の稔と安子との仲を引き裂こうとするが、稔の出征を前に一転、2人の結婚を許す。生きて帰れるかどうか分からない稔を、ひとときでも幸せにしてやろうと考えた。京都市生まれの段田は高校時代から演劇に熱中。地元の立命館大に進んだものの、早く演劇に専念したいと考えて中退し、上京する。1981年に野田秀樹氏(65)の主宰する劇団「夢の遊眠社」に入団。たちまち看板役者の1人となった。同劇団は軽快なセリフと役者の躍動感に満ちた演技が特徴で、段田も舞台を走り回っていた。1991年の劇団解散後も演劇を続け、2007年には大竹しのぶ(64)らと共演した舞台『ヴァージニア・ウルフなんかこわくない?』で役者たちの憧れである読売演劇大賞の大賞と最優秀男優賞を獲る。演劇人のテッペンに立った。段田の演技にゾッコンだった故・森光子さんからは直接、共演を依頼されていた。一方でムロツヨシ(45)が役者になるきっかけもつくった。1995年、デビュー前のムロが、ファンである深津絵里(48)の出演舞台『陽だまりの樹』を観に行くと、段田も出ていた。ムロはその演技に圧倒され、「自分も演じる側に行きたい」と強く願うようになる。安子の父で和菓子店「たちばな」の2代目大將の橘金太役は甲本雅裕(56)。戦争は乗り越えたものの、身体を壊し、命果てた。甲本の3学年上の実兄は甲本ヒロト(58)。1995年まで10年間活動した伝説的ロックバンド「ザ・ブルーハーツ」の元ボーカルだ。現在も「ブギ連」などのボーカルを務めている。甲本兄弟はこの朝ドラの舞台と同じ岡山市の出身。2人兄弟で、仲がよく、甲本はラジオ番組などで「(子どものころは)裏山でよく一緒に遊んだ」と振り返っている。ただし、芸能人と呼ばれるようになった経緯はまったく異なる。ヒロトが早くからミュージシャン志望で高校時代からバンド活動をしていたのに対し、甲本は京都産業大を出てアパレル会社でサラリーマンをしていた。甲本の人生が一変したのは1989年。三谷幸喜氏(60)が主宰する劇団「東京サンシャインボーイズ」の荷物運びを手伝ったからだ。三谷氏が甲本の資質を見抜き、「芝居に出てみないか」と誘った。甲本はこの言葉に従い、約1年半勤めた会社を辞め、同劇団に入った。朝ドラは『こころ』(2003年度前期)などに次いで3作目。大河ドラマも『元禄繚乱』(1999年)など3作に出演しており、NHKから贔屓にされている正統派だが、保守的ではなく、ブッ飛んだ作品にも出る。極めつけが映画『島田陽子に逢いたい』(2010年)。本人役で登場する島田陽子に憧れる末期ガンの男に扮し、島田と余生を過ごす。まるで素の2人の日常を追っているような怪作だった。観客側には「甲本は本当に島田に惚れているのではないか?」と思わせた。うまいからだ。稔の弟・雉真勇役の村上虹郎(24)も観る側を泣かせた。やはり安子が好きなのに、その幸せを一心に願い、稔との結婚を許してやるよう千吉に懇願した。村上の父親は役者の村上淳(48)で母親はロックやジャズなどをレパートリーとする歌手のUA(ウーア、49)。いわゆる14光りの2世だが、村上が自ら両親のことを口にすることはまずない。「自分は自分」という独立心が強い。2020年には豊原功補(56)や小泉今日子(55)らが設立した映画製作会社「新世界合同会社」の初プロデュース作品『ソワレ』(2020年)に主演。キョンキョンが惚れ込む若き実力派だ。■到達点のひとつに「ヒロインの母親役」空襲で死を遂げた安子の母・小しず役は西田尚美(51)。日本を代表する女性バイプレーヤーだ。昨年7月期ドラマのTBS『半沢直樹』で、開発投資銀行のやり手幹部・谷川幸代を演じたのが記憶に新しい。10代のころはファッションビジネスに憧れ、高校卒業後に文化服装学院(東京)に入ったが、在学中にモデルのアルバイトをしたことがきっかけとなって役者の道を歩み始める。デビュー作は大鶴儀丹(53)が主演したTBS系『オレたちのオーレ!』(1993年)。いきなりヒロインに大抜擢された。最初から演技力を買われていた。評価と人気のどちらも得てから久しいが、それでも朝ドラでヒロインの母親役をやってみたかったという。ヒロインの母親役は女性バイプレーヤーにとって到達点の1つなのかも知れない。プロの役者ばかり出演する中で、稔の母・雉真美都里役にはYOU(57)が起用されたことに意外感を持った人もいるようだ。もっとも、美都里は安子に理不尽で無礼極まりない物言いをするなど世間からかなりズレた存在。役者としても活動するYOUは規格外の人物を演じると抜群に光る。ハマリ役だろう。序盤では目立たないが、雉真家の女中の1人・雪衣を演じているのが岡田結実(21)。実はヒロイン役のオーディションを受けており、最終審査まで進んだが、選から漏れてしまった。悔し涙を流していたところ、雪衣役のオファーが。今後、存在感が増していく役柄だ。大好評の安子編は2か月で終わってしまう。生き残ったバイプレーヤーたちも多くがその時点で交代する。目が離せない。高堀冬彦(放送コラムニスト、ジャーナリスト)1964年、茨城県生まれ。スポーツニッポン新聞社文化部記者(放送担当)、「サンデー毎日」(毎日新聞出版社)編集次長などを経て2019年に独立
2021年11月26日上白石萌音ヘアメイク/山田佳苗スタイリスト/嶋岡隆、北村梓11月1日にスタートする連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』は、朝ドラ初となる3人のヒロインが登場。大正14年に岡山で生まれた初代ヒロイン・安子を演じる上白石萌音をインタビュー。スタートを前に、先出しストーリーも!■英語に夢中になった過去「中学1年生でデビューしたときにやっていた“朝ドラ”が井上真央さんの『おひさま』で、毎日録画して学校から帰って正座して見ていました。毎日楽しみでしたし、いつの間にか“朝ドラ”というものへの憧れに自分が目覚めているのに気づいて。誰にも言ってはいませんでしたが、その思いはずっと温めていました」3世代の3人のヒロインが紡いでいく『カムカムエヴリバディ』で、大正から昭和を生きた初代ヒロイン・橘安子を演じる上白石萌音。憧れの現場は毎日が楽しいと話す。「私、昭和っぽいって言われることが多くて(笑)。個人的にも現代劇より昭和以前の役のほうがしっくりきています。安子は14歳から演じるんですが、いまの14歳の子よりも幼かったり、ときには大人びていたりするので、役をつかむのが結構大変。カットがかかって監督から“安子ちゃん、14歳ですよ”って指摘されたことも(笑)。とにかく表情や声の出し方を意識して、心の中で“14歳”って思いながら演じていました」岡山で生まれた安子は、ラジオ講座との出会いをきっかけに英語に夢中になっていくが、上白石自身も同じ経験をしたことがあるそう。「小学校3年生から5年生までメキシコに住んでいたんですが、帰国してからなぜか英語に目覚めて、塾に通ったりして勉強していました。Rの発音が好きなんです、英語しゃべっているなって感じがして。“REALLY”みたいにRのあとにLがくると超楽しくて、思わず陶酔していました(笑)」英語を勉強したおかげで、海外でこんな思い出が。「3年くらい前に初めてひとりで海外に行きました。行き先はロンドンで、舞台をたくさん見たんですが、向こうの観劇スタイルってフランクで、着席すると隣が見知らぬ人でもしゃべりかけるんです。それで、若いカップルの方が“今度、日本に行こうと思って”と話しかけてきたんですが、すごく仲よくなって、最後は別れが名残惜しくなり、ハグして帰りました(笑)。そんな素敵な思い出ができたので、英語を勉強していてよかったなと思いました」【お兄ちゃんとのウラ話】安子のお兄ちゃん役の濱田岳さんとは、初めて映画で主演した『舞妓はレディ』以来でご一緒して。岳さんは私をご飯に連れていきたかったみたいなのですが、このご時世なので叶わなくって。そうしたら、全部の撮影が終わったあとに、出演者とスタッフ全員のメッセージが入ったアルバムをいただいたんですが、そこに岳さんは“いつ飲みにいく?”って(笑)。何年かかってでも実現させたいですね。見どころを紹介!朝ドラ初となる3人のヒロインが登場する『カムカムエヴリバディ』。大正14年に岡山で生まれた初代ヒロイン・安子を上白石萌音。安子の娘で、昭和30年代の大阪から始まる2代目ヒロイン・るいを深津絵里。そして、るいの娘で昭和40年代の京都から始まる3代目ヒロイン・ひなたを川栄李奈が演じ、ラジオ講座とともに歩んだ3世代の親子の、100年にわたる家族のストーリーが紡がれていく。最初の岡山編では、『たちばな』という和菓子屋に生まれた安子が、ラジオ講座との出会いをきっかけに英語を学び始め、人生を切り開いていくことに。はたして、親子3世代に渡るバトンは、どのように受け継がれていくのか。波瀾万丈の物語は、朝から見逃せない!“カムカムエヴリバディ”とは何?戦後に放送開始した、平川唯一さんが講師を務めたNHKラジオ英語講座のオープニング曲のタイトル。当時この曲が流れると、大人から子どもまで明るい歌声に励まされた。そこには、戦後の重苦しい日本を明るくしたいという平川さんの願いもあった。“カムカムエヴリバディ”は、いまを生きる人たちの未来を切り開くパワーワードになるのではという思いも込めて、このタイトルに決定したそう。先出しストーリー【第1週】岡山の和菓子屋に生まれた安子は、あんこの甘い匂いに包まれて成長し14歳に。ある日、店番をしていると、雉真繊維の跡取りで、大学生の稔がやってくる。偶然、稔が英語を話せることを知った安子は。ラジオ英語講座のことを教えてもらい、英語に夢中に。と同時に、稔にも次第に恋心を募らせていくが、それを知った稔の弟で同級生の勇から、跡取りの兄とは釣り合わないと言われてしまう。【第2週】安子は夏休みが終わり大学のある大阪に帰った稔と文通を始めていた。そんな中、ダンサーを目指していた兄の算太が、借金問題で家から勘当される。安子は家業を継ぐ婿を迎え入れるべく見合いをすすめられ、気持ちを整理するため稔に会いに大阪へと向かう。一方、勇も安子に思いを寄せていて、甲子園に出場できたら気持ちを伝えようと練習に励むが、戦争の影響で大会が中止になり……。11月1日スタート連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』NHK総合月曜〜土曜朝8時〜ほか初出:週刊女性2021年11月9日号/Web版は「fumufumu news」に掲載
2021年10月30日11月放送スタートの連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」にて、城田優が“語り”を担当することが発表された。今回の朝ドラは、ラジオ英語講座と共に歩んだ3人のヒロイン、安子(上白石萌音)、安子の娘・るい(深津絵里)、るいの娘・ひなた(川栄李奈)が紡ぐ100年のファミリーストーリー。英語講座を題材にしている本作とあって、本編では英語と日本語を織り交ぜた“語り”という、新たな試みに挑戦する。今回のオファーに「光栄に思います」と話した城田さんは、「誰も見ていない状態のドラマを先に見られるすてきな席に座らせてもらっていますが、まだ音も入っていない仮の状態で何滴涙を流したかと思うほどすてきなお話です」と本作の印象を明かす。そして「物語の雰囲気を壊さないように注意しながら、作品そのものをすごく楽しんでいます」と現状を報告した。また制作統括は、城田さんの起用について「日本語でも英語でも、時にわかりやすく情報を伝え、時にヒロインに寄り添って心情を伝えられるような表現力を持つ方を考え、城田優さんにお願いしました。個人的な話で恐縮ですが、舞台が大好きで、城田さんのパフォーマンスを幾度となく拝見していました。城田さんなら『カムカムエヴリバディ』の世界を声ですてきに表現してくれるに違いないと思いました」と述べている。2021年度後期連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」は11月1日より毎週月~土曜日8時~NHK総合、月~土曜日7時30分~BSプレミアム・BS4Kにて放送。※土曜日は1週間をふり返る(cinemacafe.net)
2021年10月21日ヒロインを演じる清原果耶今月、いよいよ最終回を迎える朝ドラ『おかえりモネ』。菅波とはどうなる?未知は?コロナは描かれるのか?今後、ラストに向けてどんな展開になっていくのかーー。注目すべき点を、放送コラムニスト・高堀冬彦氏が解説する。■「俺たちの菅波」現象もNHK連続テレビ小説『おかえりモネ』(月~土曜午前8時)が佳境に入った。10月29日放送が最終回だ。この朝ドラを当初、「暗い」と評する向きがあったが、逆にこれほど見る側の気分をブルーにしない朝ドラは珍しいのではないか。悪人が1人も登場しないからだ。ヒロインを裏切ったり、騙したりする人間は出て来ない。衝突した人同士もやがて分かり合う。古典的な朝ドラとは違った。一方、愛すべき登場人物は多い。まずは何と言っても青年医師・菅波光太朗(坂口健太郎)である。言うまでもなくヒロインのモネこと永浦百音(清原果耶)の恋人だ。極端なまでにシャイで、恋に不器用であるため、好意を抱いていたモネとの距離をなかなか縮められなかった。菅波はモネと第1話(2014年)から宮城県登米市の米麻町森林組合内で一緒に働いていながら、やっと好意を示せたのはモネが上京した後の第80話(2016年)。モネを抱き寄せ、抱擁した。それまで視聴者側はじらされ続けた。菅波も自分をふがいなく思っており、自虐的に「小学生か」とつぶやいたこともある。2年以上、手も握れなかったのだから、その言葉もあながちオーバーではない。半面、シャイで不器用だからこそ、視聴者は菅波のファンになった。「俺たちの菅波」と称して応援する声がSNS上に溢れた。この現象は制作陣も予期せず、驚いたという。森林組合と東京の大学病院を往き来していた菅波は第85話(2017年)を最後に森林組合に常駐することになった。東京で暮らすモネとは遠距離恋愛に。現在(2019年)はモネが気仙沼市亀島に帰郷し、一方で菅波が東京勤務なので、離ればなれが続いている。「距離が愛を冷ましてしまうのではないか」と危惧する声がSNS上で見られるが、心配は無用だろう、2人は第85話で固く結びついた。遠距離になる前のモネは恋の行方に不安を抱いていた。だが、菅波は忙しく、それについて話し合えなかった。やっと会えた菅波に対し、モネは「離れちゃって大丈夫なんですかと聞きたかった」と告げる。ちょっと拗ねながら。直後にモネは預かっていた菅波の部屋のカギを投げて返した。菅波は右脳の働きが弱く、投げられた物を捕れないのだが、それを忘れていた。ところが、菅波はしっかりと掴み取る。そして直後にこう約束する。「結論から言うと、大丈夫です。今後は何を投げられても、あなたが投げる物なら、僕は全部捕ります」これに感激したモネは菅波に抱きついた。この時、2人は距離を超越できる存在になったと見ていい。■コロナは描かれるのか?今後が不透明なのはモネの2歳下の妹・未知(蒔田彩珠)だ。宮城県水産試験場の研究科に勤務する未知は東京国際海洋大学の研究室から誘われている。101話(2019年)で分かった。高温に強いワカメの種苗を発見するなど優秀だからだ。未知はモネに対し「公務員やりながら研究するほうが安定している」「東京、苦手だし」と大学行きを否定したものの、行きたい気持ちもあるようだ。秘かに2020年度入学のAO入試の要項をネットで調べていた。未知は高卒後に就職した。第33話(2015年)で父・耕治(内野聖陽)は進学を勧めたが、「私はすぐに働きたいの!」と突っぱねた。それなのに大学に心が動き始めたのはモネが帰郷したから。未知は自分のせいでモネが高卒後に亀島を出ていったことを知っていた。モネが東日本震災時に島にいなかったことを責めたからだ。だから、自分は島に残り、家族と一緒に暮らさなくてはならないという使命感を抱いていた。もっとも、姉妹は第94話(2019年)で8年半ぶりに和解。だからモネは家に帰ってきた。これによって未知は解放された。ただし、片思いを続けてきた漁師の及川亮(永瀬廉)との問題が残されている。耕治は2020年4月から勤務先のみやぎ銀行で本店営業部長になることが決まっている。母・亜哉子(鈴木京香)はモネと未知に向かって「本店の営業部長ってすごいのよ」と説明したが、確かに実際の銀行でも大抵は役員コースだ。栄転後の耕治は仙台に単身赴任する予定だが、ここにきて家業であるカキの養殖業を継ぐ可能性も出てきた。「私が継ぐ」と言い始めた未知を自由にしてあげたいからだ。亜哉子は耕治が反対しているものの、亡き義母・雅代(竹下景子)の跡を継ぎ、自宅で民宿を始めるはず。雅代のようになることが目標だからである。2020年は永浦家にとって新たなスタートになりそうだが、それは困難な日々の始まりかも知れない。誰もが知るとおり、同年1月から日本はコロナ禍に見舞われたからだ。この朝ドラの脚本を書いている安達奈緒子さんはNHK『透明なゆりかご』(2018年)などを過去に手掛けてきたが、持ち味の1つはリアルな作風。この朝ドラも現実離れしたエピソードがなかった。モネらが間もなく迎える2020年も描くとすれば、たぶんコロナ禍から逃げないだろう。コロナ禍も盛り込まれるとしたら、永浦家はどうなるのだろう。耕治は予定どおり単身赴任するのか。亜哉子は民宿をやれるのだろうか。もちろん医師の菅波も気になる。物語では既に2019年後半。コロナ禍突入の直前で終わったら、それも不自然だろう。その後の永浦家や菅波の苦労を想像してしまい、かえって悲しくなる気がする。撮影は9月3日に終わっているものの、今後の物語はトップシークレット扱い。どの朝ドラもそう。どんな結末が用意されているのか注目される。まだ気になることがある。モネと未知の祖父・龍己の体調だ。第91話(2019年)の突風で壊れたカキ棚を直そうとしなかった。気力、体力ともに衰えたように映る。「残った棚だけでやるのが今の俺にはちょうど良いんだよ」(第101話の龍己)龍己は永浦家の背骨のような存在で、家族を精神面で支えてきた。まだ元気でいてほしい。高堀冬彦(放送コラムニスト、ジャーナリスト)1964年、茨城県生まれ。スポーツニッポン新聞社文化部記者(放送担当)、「サンデー毎日」(毎日新聞出版社)編集次長などを経て2019年に独立
2021年10月07日次の朝ドラヒロインを予測!8月末、2022年度後期の連続テレビ小説『舞いあがれ!』の制作がNHKから発表された。東大阪市の町工場で生まれ育ったヒロインが長崎・五島列島でパイロットを目指す物語で、時代背景は’90年代から現在にかけて。ヒロインは『カムカムエヴリバディ』(’21年後期)と同じくオーディションでの選考になる(大阪局制作としては2作連続)。■時代遅れの女性像からアップデートそもそも朝ドラヒロインといえばかつて、ほぼ演技経験のない新人女優をオーディションで選び、演じる主人公と重ね合わせながら、彼女が成長していくさまを視聴者が見守るというものが主だった。「それがガラッと変わったのが『ゲゲゲの女房』(’10年前期)の松下奈緒さんが演じたヒロイン像でした」そう語るのは長年ドラマウォッチャーとして活躍しつづける漫画家のカトリーヌあやこさん。その要因となったのは、前作『ウェルかめ』(’09年後期)を底とする朝ドラの視聴率の低迷だ。「’90年代以降の民放のドラマブームと反比例するように’00代の朝ドラの視聴率は下り坂に入り、『ウェルかめ』はではついに平均13.5%まで落ちてしまいました。当時のヒットドラマのヒロインは、『のだめカンタービレ』の、のだめ(上野樹里)や『ホタルノヒカリ』の干物女(綾瀬はるか)のような自らの欲望にとことん忠実なリアリティあふれる女性たち。『リーガル・ハイ』で堺雅人扮する古見門が助手役の新垣結衣さんを“おまえは朝ドラの主人公みたいなヤツだな”と腐したように、明るくさわやかに優等生的な正義感を振りかざす朝ドラ的なヒロイン像は、時代遅れの女性像になり果てていたのです。当然、NHKも時代の流れに追いつこうと、朝ドラヒロインのアップデートを試みる。それが『ゲゲゲの女房』の松下奈緒さんや『カーネーション』(’11年後期)の尾野真千子さんを代表とする、世の中の酸いも甘いも噛み分けたしっかり者のヒロインというわけです」(以下、カトリーヌさん)このテコ入れが功を奏し、『ゲゲゲの女房』で平均18.6%と一気に約5%も平均視聴率を上げた朝ドラは視聴者のハートを再びつかみ、ヒットコンテンツとして復活。民放の連ドラが次第に視聴率を下げていく中、いまでは最も数字を稼げるドラマ枠としてエンタメ業界に君臨。当然、ヒロインの座の価値も上がり、’10年代以降は新人女優の抜擢だけではなく、井上真央、堀北真希、杏、有村架純、広瀬すず、戸田恵梨香など主演女優クラスが名指しで起用されることも多くなった。またオーディションを経るにしても、フレッシュ感はあるが主演経験もある有名な若手女優が選ばれるようになったのだ。■朝ドラでヒロインの妹役を演じると…では昨今、どういう女優が朝ドラヒロインに選ばれるようになったのか?カトリーヌさんは、「実は、NHKには“朝ドラポイント”なるもの存在するのでは?」と推測する。「最近の例でいちばんポイントが高いのは朝ドラでヒロインの妹役を演じること。『まれ』(’15年前期)でヒロインを演じた土屋太鳳さんは『花子とアン』(’14年前期)で、『とと姉ちゃん』(’16年前期)の高畑充希さんは『ごちそうさん』(’13年前期)で、『おちょやん』(’20年後期)の杉咲花さんは『とと姉ちゃん』で、『おかえりモネ』(’21年前期)の清原果耶さんは『なつぞら』(’19年前期)で……というふうにみなさんこの条件を満たし、朝ドラ出演から数年でヒロインの座を得ています。ほかにもポイントとして加算されると思われるのが、朝ドラの家族&友人役、大河ドラマへの出演、ほかのNHKドラマやBSプレミアムドラマのヒロイン、NHK地方局制作ドラマのヒロイン、そしてBS時代劇への出演などです。特に時代劇はポイント2倍的な感じもある(笑)。ご年配の視聴者への顔見世的な意味と、ベテラン俳優さんに揉まれて経験値を上げさせる意味もあるのではないでしょうか。朝ドラの現場自体、ベテランが多いですから。そして、これらのポイントを積み上げた先に、朝ドラヒロインというご褒美が待っているのではと思います」例えば最も新しい朝ドラヒロイン、『ちむどんどん』(’22年前期)の黒島結菜の場合は、朝ドラ『マッサン』(’14年後期)でヒロインの娘の友人役を演じたのを皮切りに、大河ドラマ『花燃ゆ』『いだてん』に出演。やや変化球的な時代劇『アシガール』に主演したあと、朝ドラ『スカーレット』(19年後期)ではヒロインの敵役というインパクトのある役柄で話題に。もちろんほかのNHKドラマや地方局制作ドラマ、BSプレミアムドラマでメインでの出演経験があり、かつドキュメンタリーや紀行番組のナレーションも務めるなど、まさにNHKの申し子的な存在。あとは朝ドラヒロインのお声がかりを待つばかりという状態だったのだ。以上を踏まえ、朝ドラ『舞いあがれ!』のヒロインを予想すると、鉄板ともいえる大本命が浮き上がってくる。それは……。「小芝風花さんです。朝ドラに関しては『あさが来た』(’15年後期)でヒロインの娘役をやっていますが、それ以外のポイントもスゴい。BSプレミアムドラマのヒロインを三度もやっていて、話題となった『トクサツガガガ』などNHK総合ドラマでのヒロインも二度。時代劇も『伝七捕物帳2』や『そろばん侍』のヒロインを経験しており、NHK広島制作のドラマのヒロインも二度。ドキュメンタリーや紀行番組でのナレーション経験も多々あり、さらにNHKスペシャルの大型企画『パラレル東京』では主人公の新人女子アナを好演しました。これだけポイントが貯まっているのに加えて、小芝さんは今回の舞台となる大阪出身。ナチュラルな関西弁も操れるわけですから、こ“のタイミングでヒロインをやらなきゃいつやるの?”という状態で、まさに大本命」ただ、もちろん対抗馬がいないわけではない。「森七菜さんは『エール』(’20年前期)でヒロインの妹ポイントを獲得。『やけに弁の立つ弁護士が学校でほえる』『少年寅次郎』などのNHK総合ドラマにも出演しており、NHKスペシャルのナビゲーターもやっています。さらに大阪生まれの大分育ちという地元ポイントも加算されますが、時代劇経験がないのはマイナス。そういう意味では11月から放送されるBSプレミアム時代劇『剣樹抄~光圀公と俺~』のヒロイン、松本穂香さんのほうが面白いかも。彼女も大阪出身で、朝ドラ『ひよっこ』(’17年前期)でヒロインの友人ポイントを獲得していますし、キャラクターもNHK向き。今後の推され方次第では朝ドラヒロインにたどり着く可能性は十分あると思います」ほかにも、芦田愛菜、平手友梨奈、浜辺美波、上白石萌歌、今田美桜、吉川愛、恒松祐里などNHKポイントを踏まえた話題の女優候補の名が挙がった。まさに群雄割拠の朝ドラヒロインから、今後も目が離せない!取材・文/蒔田陽平
2021年09月30日(左から)綾野剛、吉沢亮、中村友也、松下洸平放送開始から4か月、朝ドラ『おかえりモネ』の菅波先生(坂口健太郎)の人気がここに来て、グイグイと高まっている。東京で再会したモネこと百音(清原果耶)とゆっくりと、そして確実に紡がれていく恋模様。偏屈で堅物、とにかくそっけなかった菅波先生が、少しずつ変わっていく。モネが震災時に島にいなかった罪の意識を打ち明けて涙した際には、その痛みに寄り添いたいのに、伸ばした手は背中に触れられず。渡したプレゼントが“なわとび”だったりするなど、ちょっとズレているところも愛らしい。そしてついにはプロポーズ。菅波先生がその不器用なやさしさを見せるほどに、女性たちの心は……キュン。放送後のSNSには“#俺たちの菅波”が吹き荒れている。さすが、朝ドラ男子は期待を裏切らないと思わされると同時に、過去の名作の、菅波先生の素敵っぷりに勝るとも劣らない面々も思い出されてくる。朝ドラは全作品を視聴し、『大切なことはみんな朝ドラが教えてくれた』(太田出版)などの著書もある田幸和歌子さんに、歴代でも屈指の朝ドラ人気男子を振り返ってもらった。■「家事はしなくていい。2人で一緒に強くなろう」『ふたりっ子』森山史郎(内野聖陽)「『おかえりモネ』ではモネの父親として登場している内野聖陽さん(53)ですが、たぶん『JIN-仁-』(TBS系)の坂本龍馬役や『臨場』(テレビ朝日系)など、男臭いイメージを持っている人が多かった中、『きのう何食べた?』(テレビ東京系)でのケンジ役が素晴らしく、今、改めて内野さんの評価が高まっていると思います。そんな中、ぜひ見てほしいのが『ふたりっ子』。内野さんという俳優がまだあまり知られていなかった頃で、演じた森山史郎の“インテリメガネ野郎”が、すごくカッコよかったんですよね」(田幸さん、以下同)『ふたりっ子』(’96~’97年)は双子の麗子(菊池麻衣子)と香子(岩崎ひろみ)というWヒロイン。麗子は主婦、香子は女性初のプロ棋士の道を歩み、最高視聴率は31.9%。「初登場シーンの森山史郎はかなり感じが悪くて。ヒロインが自信満々で対局に挑むも、完膚なきまでに打ちのめされてしまって。それがプロの棋士を志すきっかけとなったというのもいいですよね。“自分をボロ負けさせた相手を打ち破りたい”と本気で将棋に打ち込み、のちに恋心になっていく。森山史郎は、知的で冷静沈着。そして、ちょっとイヤミな性格で。2人は一度は結婚するんですが、そのときのプロポーズが“一切家事はしなくてもいい。2人で一緒に強くなろう”。すごくいいですよね。たぶん、放送当時よりも今の女性のほうがこのセリフ、響くんじゃないかなと思います」朝ドラ初の同業夫婦だったが、2人は離婚という道を選択した。■ずっと味方、ずっと愛してくれる“沼”の先駆者『あぐり』望月エイスケ(野村萬斎)「ずっと語り継がれている朝ドラ男子といえば、やっぱり『あぐり』のエイスケさん(野村萬斎・55)。つかみどころのない不思議なキャラで、狂言という別の畑からキャストを引っ張ってくるのはNHKならでは。いい意味での異物感、浮き立つ魅力がありました」’97年に放送された『あぐり』。作家・吉行淳之介と女優・吉行和子の母である美容師、吉行あぐりがモデルで、ヒロインのあぐりは田中美里が演じた。最高視聴率は31.5%。「もともとは“他校の男子学生へ恋文を渡してほしい”とヒロインが頼まれて。それがエイスケさんなんですが、初対面の態度がなかなか嫌な感じで。しかも、小麦色の肌のヒロインを“闇夜のカラスちゃん”と挑発したり。今の時代だと問題視されそうですけど(笑)。結婚後も放浪癖があったり、浮気性だったり。どうしようもないところが多々あるんだけど、たまにやさしい顔をするからホロッとなっちゃう(笑)。愛人作って、借金残して、ダメなところだらけなんだけど、やさしくて。ずっと味方でいてくれて。ずっと愛してくれる人の魅力、という感じですね」そんなエイスケさんは女子のハートをわしづかみ、爆発的人気に。死期が近づいてくると“もっと生かして”“死なせないで”との延命嘆願がNHKに殺到した。「ネットが普及していない時代ですから電話やFAX、手紙で。SNSでつぶやくよりも手間がかかる分、情熱を感じますよね。今で言うところの“〇〇沼”の先駆けだと思います」■自分からは言わない。そのズルさも素敵なんだから!『カーネーション』周防龍一(綾野剛)「朝ドラで不倫を描くことがそもそも画期的で、すごく話題になりました。綾野剛さん(39)演じた不倫相手である周防さんは、魅力のポイントだらけでした」 『カーネーション』(’11年~’12年)は、デザイナーであるコシノ三姉妹(コシノヒロコ・ジュンコ・ミチコ)の母親・小篠綾子をモデルにした物語。情熱的なヒロイン・糸子を尾野真千子が演じ、最高視聴率は25%。「出会いは繊維組合の宴席。むさくるしいおっちゃんたちの中で、周防さんには明らかな輝きが。三味線を弾く姿だけでも、とても色気がありました。テーラー職人としての腕の確かさがあり、時には手作りのゼリーを持ってきてくれたり。女性が好きな要素がたくさんある男性ですね。それでいて、自分からはせまって来ない。ヒロインに“好きでした”って言わせたのち、去り際に“おいも好いとった、ずっと”と言う。この後出し感! お互いに気持ちが高まっているのがわかっていながら、相手に言わせるズルさ。別れるときもやっぱりヒロインに言わせる。そんなところも魅力でした」 『カーネーション』の2年前、綾野は『Mother』(日本テレビ系)で衝撃的な幼児虐待男を演じている。そののちの周防さん役とあり、振り子は大きく振れ、たった3週の出演とは思えぬほどの印象を残した。■何度生まれ変わってもプロポーズされたい『芋たこなんきん』徳永健次郎(國村隼)「朝ドラの胸キュン男子にはなかなか出てこないというか、世の中の女性が“キャー!”となる人ではないんですが、個人的にはベストだと思っているのが『芋たこなんきん』の健次郎さん。国村隼さん(65)が演じました」’06~’07年放送の『芋たこなんきん』。作家・田辺聖子の半生がモデルで、ヒロインの町子には藤山直美が抜擢された。最高視聴率は20.3%。「健次郎さんは“カモカのおっちゃん”と呼ばれるバツイチ開業医で、5人の子持ち。ヒロインと出会うシーンでは“女が小説家なんて”と馬鹿にする感じだったのが、だんだん口ゲンカする仲となり、プロポーズする。その言葉が“僕と結婚したら面白い小説、ようさん書けるよ”。最初は小説を書くヒロインを認めていなかったのに、“小説の題材になるよ”という口説き。女性の仕事を尊重していて素敵です。あと、夫婦2人のシーンは、お茶の間でおしゃべりしながらお酒を飲んでいて。ヒロインの話を“あんたアホやなぁ”って健次郎さんはずっと笑いながら聞いている。そんなふうに月日を重ねる夫婦像、すごくいいです」健次郎さんは病気で先立ってしまうが、ヒロインはその遺影の前でお酒を飲みながら、こうつぶやく。「“この先何度生まれ変わっても、必ずプロポーズしてくださいね”。それだけで泣いてしまいそう。めちゃくちゃ素敵な夫婦です」■一緒にいても幸せにならない……けど、惹かれる『半分、青い。』朝井正人(中村倫也)「『半分、青い。』は佐藤健さんが演じた律くんもナイーブで美しくて、好きな人も多いと思うんですけど。やっぱり、マアくん(中村倫也・34)はとてつもなく不思議なキャラで、面白かったですよね」ヒロイン・鈴愛(永野芽郁)が少女漫画家をへて、発明をなしとげるまでの物語『半分、青い。』(’18年)。最高視聴率は24.5%。「初登場シーンでは、マアくんはいきなりネコを肩にのせていて(笑)。これは中村倫也さん自身のアイデアだったそうです。当時“ゆるふわ男子”と呼ばれましたが、ゆるふわどころじゃなく、本当にふわっふわ! つかみどころがまるでない。彼女が何人もいるという設定なんですが、その理由を“新しい犬が来ても、前の犬は捨てないでしょ?”という感じで説明し、律から“人間と犬が一緒はマズい”とツッコまれる。するとマアくんは“でも両方に愛あるよ、俺”と言うわけです。振り回しているつもりもなく、等しくみんな好き。それが真実なんだろうな、と思わされてしまう(笑)。それでいて、律が想いを寄せるヒロインとは付き合えない、と意外にも友情を大事にするところも。そのプライオリティのわからなさなど、マアくんにはなかなか読めないところがあって。付き合っても幸せにはならないけれど、でも絶対惹かれる。そんな新しいキャラクターでしたよね」■朝ドラ史上、少女漫画度ナンバーワン!『なつぞら』山田天陽(吉沢亮)「天陽くん(吉沢亮・27)は若くして亡くなってしまうことも含めて、朝ドラの中でこれほどまでに少女漫画感を丸出しにしたキャラは過去、いなかったんじゃないかと思います」 『なつぞら』(’19年)は戦災孤児だったヒロイン・なつ(広瀬すず)が、アニメーションの世界へと飛び込む物語。最高視聴率は23.8%。「天陽くんはとにかく輝いていましたね。出てくるだけで、画面の雰囲気がパッと変わるというか。ただ出演シーンはそれほど多くないので、天陽くんが出演しない回は“ワイプでいいから映して!”という声があったくらい(笑)。みんなが“天陽待ち”だったんですよね(笑)」出演回はもちろんSNSのトレンド入り。出なきゃ出ないでトレンド入り。「ものすごくSNSを騒がせたキャラで。もともとは、クラスで仲間外れにされていたヒロインを、最初から偏見なく付き合ってくれた幼馴染でもあって。そして、絵にひたすらに打ち込む姿も魅力。“絵を描きたいということと、便所に行きたいってことは同じ”と語る素朴さと本能。そんなところも素敵でした」アニメーションという夢のために北海道から東京に行くヒロインを、「“俺はなっちゃんが好きだ。それはこれからも変わらない”って言いながら、送り出す。けど、自分はさっくり結婚してしまう(笑)。結婚後、再会した天陽くんは髪が若干ボサボサで、緩んだ感じが出ていて。今の結婚生活が幸せなんだな、と複雑な思いにさせてくれる。朝ドラの中で、互いに想い合っていた人の結婚後の姿を見ることってあまりないので。そのあたりも、面白かったですね」■素朴かと思いきや、突然見せる“男”にズブズブ『スカーレット』十代田(川原)八郎(松下洸平)「八郎さん(松下洸平・34)はすごく素朴で控え目で、おとなしくて。最初のころはヒロインとの距離を守っていて。“付きおうてもない女の人、呼び捨てに出来ひん”と、ヒロインを頑なに“川原さん”と呼び続けるなど、とてもウブな真面目な人だったんですけど」女性陶芸家・神山清子をモデルとした物語『スカーレット』(’19~’20年)。ヒロイン・貴美子を戸田恵梨香が演じ、最高視聴率は22.4%。「いざ近づいてみると意外と肉食で(笑)。まさにギャップですよね。見ていたみんなは“まさかの?”“びっくり!”という(笑)。SNSには“#八郎沼”なる言葉が誕生し、多くの女性がその沼にハマりました」八郎さんの影響で、ヒロインも陶芸家の道を歩み始めるとメキメキ才能を発揮。「八郎さんに嫉妬が生まれ、“穴窯”に取りつかれるヒロインを置いて家を出てしまう。同業夫婦の難しさを描くと同時に、男性の嫉妬や不甲斐なさのようなものも、そのまま見せています。朝ドラの中で、こういった男性の弱さを真正面から描いた作品ってあまりなかったと思うんです。夫婦としては破綻したけど、新しい家族の形を見せてくれた。そんな描き方を含め、八郎さんの存在はやはり大きいと思います」■自分&自分の大切な人を大事にしてくれる『あさが来た』白岡新次郎(玉木宏)「『あさが来た』だとたぶん、五代様(ディーン・フジオカ)っていう人も多いと思うんですが、やっぱり新次郎さん(玉木宏・41)の献身ぶりにはグッとくるな、と。ぐいぐい引っ張ってくれる人ではないけど、いつでも助けてくれる人」’15~’16年放送の『あさが来た』は企業経営者として、銀行や生命保険会社、そして日本初の女子大学を作った広岡浅子がモデル。ヒロイン・あさを波瑠が好演した。最高視聴率は27.2%。「新次郎さんは年齢差のある許嫁で、まだ子どもだったヒロインが押し入れに立てこもったところ“ゆっくり大人になるまで考えればいい”とそろばん……“パチパチはん”をくれるところも素敵。大人になったヒロインは気が強くて、行動力もあり、暴走しがち。反抗的な炭鉱夫たちがピストルを構えたらおとなしくなったと自慢げに話すと、“力づくで男の真似せんかて、あんたなりのやり方があるのと違いますか? あんたの武器は、このやらかい大福もちだす”と頬を触る。女性の持つ柔らかさが強みだと教えてくれる人でもあって」ぼんぼんゆえに新次郎さんは働かず、フラフラしがち。ヒロインが浮気を疑うと「“今から一緒に会いに行こか”と連れ出された先は、行方不明になっていた姉・はつ(宮崎あおい)の家。ヒロインには何も言わずに探してくれていた。さらには、はつが泣く泣く手放した琴も探し回って買い戻してくれて。自分自身に何かをしてくれること以上に、自分が大事にしている人やもののために献身的に動いてくれる。そこにグッときた人、多いんじゃないかなと思います。自分のやりたいことを応援してくれて、何も言わずに助けてくれる。まさに名サポーター。当然“新次郎さんみたいな夫が欲しい”ってなりますよね(笑)」あなたのお気に入りの朝ドラ男子、出てきましたか?
2021年09月27日土屋太鳳《この男が書いた小説(ウソ)を見破れるか》公式サイト上の意味深なキャッチとともに、話題を集めている映画『鳩の撃退法』。劇中で、主人公に翻弄される編集者役を演じているのが、土屋太鳳だ。「元直木賞作家の主人公が、自分の周りで起きた不思議な出来事を小説として描く物語。天才小説家の主人公を藤原竜也さんが演じ、土屋さんのほかにも風間俊介さんや西野七瀬さん、豊川悦司さんなどの豪華キャストが脇を固めています」(スポーツ紙記者)土屋は、2015年のNHK連続テレビ小説『まれ』でヒロインを務めて以降、多くの話題作に出演している。女優として日に日に存在感が増しているが、最近新しい挑戦を始めたという。「自分の会社を立ち上げたんですよ。昨年5月に作ったので、まだ社長になって1年ほどですが、時間を見つけては会社経営や経理の本を買って勉強しています」(テレビ局関係者)昨今は、大手の事務所に所属していたタレントが退社して、個人事務所で活動を始めるなど“独立ブーム”が起きている。土屋が会社を立ち上げたのも独立の布石かと思いきや、そういうわけではないようだ。「自分の事務所の後輩が、大学の勉強と仕事を両立できるように何か力になりたいと思って始めたんです。もちろん、事務所にもきちんと報告していますよ」(同・テレビ局関係者)土屋が代表取締役を務める会社の登記を見ると、主な事業内容にはこのような記載が。《演劇、音楽、映画、テレビ番組等エンターテインメントへの芸能の提供、企画及び運営》《日本と海外との間での芸能人の交流、契約サポート及び演芸の興行》“芸能人の契約のサポート”が明記されているところからすると、事務所の後輩の手助けをすることも、目的の1つのようだ。■4年留年してようやく大学卒業したドラマや映画など、長期間拘束される仕事をいくつも抱えながら、単位を落とさずに4年間で大学を卒業するのは簡単なことではない。土屋自身、そのことを痛いほど実感している。「土屋さんは、2013年に日本女子体育大学に入学。ただ、入学してすぐに“売れっ子”になってしまったため、4年留年した末、今年3月にようやく卒業することができました。そんな苦労もあってか、周囲には“もっと大学と仕事が両立できる環境を作りたかった”と話しているといいます」(芸能プロ関係者)土屋と同じ事務所に所属する二階堂ふみも2014年に慶應義塾大学に入学したが、昨年一部のメディアで、留年していて“大学7年生”であることが報じられている。やはり、人気女優が仕事と学業を両立させるのは難しいのだろう。ただ、“新会社”ができたことで、こんな期待も。「土屋さんが事務所のスタッフと後輩の間に入って、後輩の意見を事務所の上層部に伝えることはできるでしょう。まだ若いタレントだと、自分の意見をハッキリと会社に言いにくい。その点、女優としてキャリアのある土屋さんなら発言力も大きいでしょうからね」(同・芸能プロ関係者)これまでの苦い経験も、存分に生かすことができる。「例えば、“この時期は大学のレポートの提出や試験期間と重なるから、あまり仕事は入れないほうがいい”“逆に、この期間は時間に余裕があるから集中して仕事ができる”というような、大学生目線の提案ができると思います。彼らに寄り添ったスケジュールを立てることができれば、たとえ売れっ子であっても仕事と学業の両立が可能になるのでは」(同・芸能プロ関係者)土屋社長の下でノウハウを学べば、成功間違いなし!?
2021年09月22日藤竜也6月下旬の昼下がり、閑静な住宅街にひとりの年配男性が、車から降り立った。Tシャツに短パンとラフな服装だが、屈強な胸筋と荷物を持つ際に盛り上がった腕の筋肉はまったく年齢を感じさせない。その男性は、藤竜也だ─。現在放送中のNHK連続テレビ小説『おかえりモネ』でヒロインの清原果耶を優しく見守る祖父役を演じている藤。「孫に向けるクシャッとした笑顔は、視聴者の間でも“かわいい”と話題になっています。撮影現場では、清原さんや彼女の妹役の蒔田彩珠さんに優しく話しかけて、孫を見るようにニコニコしていますよ」(NHK関係者)プライベートでは、1968年に元女優の芦川いづみと結婚。夫婦になって50年たつが、妻への愛は変わらない。「毎晩、寝る前にふたりで向き合い、お休みの握手をするそうです。一緒に出かけるときも手をつなぐことを忘れず、今でも奥さんに惚れていることを公言していますよ」(テレビ局関係者)妻と同じくらい愛しているのが、地元の横浜だ。「幼少期から横浜で育ち、仕事のため東京に住んだこともありましたが、10年ほど前から横浜市内の一軒家で奥さんと息子さんと一緒に暮らしていますよ」(芸能プロ関係者)■趣味は食べ歩きのサークル活動地元をこよなく愛する彼には、こんな趣味が。「家から中華街まで2km近くあるのですが、町内会の仲間4~5人と歩いて行っちゃうんです。10人ほどで中華街の名店を食べ歩く“チャイナタウン探検隊”というサークル活動もしているそう。気になったお店は感想をノートにまとめて、グルメファイルも作っているといいます」(同・芸能プロ関係者)住み慣れた町でどんな毎日を送っているのだろうか。自宅界隈で話を聞いてみると、「ときどき、近くの商店街にふらっとひとりで来て“よっ、元気でやってる?”って声をかけてくれるよ。たくさんテレビに出てるけど、仕事の話はほとんどせず、全然気取らない。“気さくなおじいちゃん”という感じで、町のみんなから愛されてるね」(近隣住民)ただ、最近は“異変”が起きている。「いまは散歩もしてないし、外出することもほとんどないみたい。最後に見たのは、昨年末くらいかな……」(同・近隣住民)藤は今年で80歳になるが、どこか身体の具合でも悪いのだろうか。「そんなことありませんよ。いまは外出を控えていて、買い物も奥さんが行くようにしているんです。藤さんは“自分がコロナになったら代わりはいないから、友達と集まるのは控えてるんだ”と話していました。新型コロナウイルスに感染して、ほかの出演者やスタッフに迷惑をかけないよう徹底しているのでしょう」(藤の知人)大好きな食べ歩きができる日が待ち遠しい!?
2021年07月09日蒔田彩珠(まきた・あじゅ)撮影/齋藤周造ヘアメイク/山口恵理子スタイリスト/小蔵昌子「私は兄が2人いていちばん年下で、意地っ張りで負けず嫌いなところがあるので、そこはよく似ています。でも、みーちゃんは感情的になってつい言いすぎてしまったあとに、ちゃんと謝ることができる子。私はなかなかすぐに素直になれないんです(笑)。そこは彼女のいいところですし、まだ17、8歳なのに水産業の将来まで考えているのはすごいなって尊敬しますね」■現場はみんな仲がいいです祖父のカキの養殖業を担おうと水産高校に通い勉強中。百音(清原果耶)の2歳年下の妹で“みーちゃん”こと永浦未知を演じる蒔田彩珠(18)。清原とは同じ ’02年生まれで、ドラマ『透明なゆりかご』( ’18年)でも共演経験が。「『透明なゆりかご』のときは、私の撮影が数日しかなく、1シーンしか一緒じゃなかったのであまりお話ができなかったんです。でも、今回はもう7か月くらい一緒で、私にないものをたくさん持っていてカッコいいなって思っています。それに誕生日も数か月しか違わないんですが、お姉ちゃん感がすごいあるんです。だから、いつも甘えてます(笑)。2人の関係性は役での関係性と近いと思います」永浦家では両親役の内野聖陽や鈴木京香、祖父役の藤竜也など、ベテラン陣との共演に多くのことを学んでいる。「今まで映画の現場が多かったんですが、朝ドラで実際に1年近く素敵な役者の方たちと現場をご一緒させていただくと、役への向き合い方というか、真剣さがとても勉強になります。私が“こうしよう”って考えて現場に行っても、みなさんの演技を目の当たりにして“ああ、こういうやり方もあったんだ”って気づいたり。自分だけでつくっているものじゃないんだって、改めて実感させられますね」一方、りょーちんこと亮役の永瀬廉や、スーちゃんこと明日美役の恒松祐里など、気仙沼幼なじみチームとはこんなことを。「“ホヤぼーや”という気仙沼のキャラクターのキーホルダーをみんなおそろいで買いました(笑)。劇中でみーちゃんもカバンにつけているんです。スーちゃんとホテルの1階のお土産屋さんで発見して、みんなで買おうっていうことに。年齢も近いですし、現場はみんな仲がいいですね」この先、注目となるのがカキに夢中で恋愛に無頓着な未知と亮の関係の行方。「みーちゃんはりょーちんを好きとか付き合いたいという気持ちもまだわからないのかなと思うんです。だから、りょーちんがスーちゃんと昔、付き合っていたって知ったとき“あっ、付き合うっていうのもあるんだ”って(笑)。私自身も、どういう関係になっていくのか気になりますし、楽しみながら演じていきたいと思います」●オフのお楽しみ「休みの日は、家で映画やドラマを見ています。最近は女の子3人が主人公の『NYガールズ・ダイアリー』を見ています。日本の作品だといろいろと考えてしまうので、海外のものが多いですね。やってみたいことは、次の誕生日で19歳になるので10代のうちに制服ディズニーをやってみたいです。高校時代は私服だったので憧れだったんです」連続テレビ小説『おかえりモネ』NHK総合月曜~土曜朝8時~ほか蒔田彩珠(まきた・あじゅ)●2002年8月7日生まれ。神奈川県出身。ドラマ『言の葉』『みをつくし料理帖』、映画『朝が来る』『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』『万引き家族』などに出演
2021年07月07日映画『ジョゼと虎と魚たち』や『メゾン・ド・ヒミコ』、NHK朝ドラ「カーネーション」などを手掛けてきた脚本家・渡辺あやと、NHKドラマ「ワンダーウォール」に主演した若手俳優・須藤蓮が企画した映画『逆光』。1970年代の広島・尾道を舞台に、2人の青年のラブストーリーを繊細に映し出した予告編、本ビジュアルが解禁された。渡辺さんと須藤さんは、渡辺さんが脚本を担当した京都発地域ドラマ「ワンダーウォール」で知り合い、同作で尾道を訪れたことをきっかけに映画を企画。渡辺さんがオリジナル脚本を書き下ろし、須藤さんが初めて自らメガホンをとり、完全な自主企画映画として製作された。1970年代の真夏の尾道を舞台に2人の青年の情愛を描く官能的な物語で、故郷・尾道に帰省してきた主人公・晃を演じるのは、監督の須藤さん。晃が憧れる大学の先輩・吉岡には、「ワンダーウォール」『花束みたいな恋をした』の新進気鋭の俳優・中崎敏。さらに、舞台や映画『リバーズ・エッジ』などで堅実なバイプレイヤーとして活躍する富山えり子、オーディションで見出され今回が初の本格的な演技となる木越明が映画界の新たな逸材として瑞々しい魅力を放つ。予告編では、大学の先輩である吉岡を連れて帰郷した晃が、好意を抱く吉岡のために実家を提供し、夏休みを共に過ごそうとする様子が描かれる。幼なじみの文江に、少し変わった性格のみーこが加わり、4人でつるむようになると、やがて吉岡はみーこへの眼差しを熱くしていき、晃を悩ませるように…。そんな真夏のけだるさや、若き才能が放つ繊細な官能美が伝わる映像に仕上がった。音楽を担当するのは、朝ドラ「あまちゃん」ほか、『花束みたいな恋をした』など数々の映画音楽を手掛ける大友良英。渡辺さんとともに須藤さんの才能に惚れ込んだ『浅田家』『ナラタージュ』などの良質な話題作を次々と手掛ける小川真司がエグゼクティブプロデューサー。渡辺さんと『ジョゼと虎と魚たち』『メゾン・ド・ヒミコ』以来のタッグを組む。また、尾道を起点に「『地方から東京へ』という配給展開を実現することで、新たな映画体験の可能性を掘り起こしたい」(須藤さん)として、クラウドファンディングが実施中となっている。『逆光』は7月17日(土)より尾道にて先行公開、全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:逆光 2021年7月17日より尾道先行公開、全国にて順次公開©2021『逆光』FILM
2021年06月17日・まさにその通りすぎて、テレビ画面の前で大きくうなずいた。・適格な表現すぎて笑った。・もう、そうとしか見えない…!2021年6月8日放送の情報番組『あさイチ』(NHK)で、番組キャスターを務めるお笑いコンビ『博多華丸・大吉』の博多大吉さんの、あるひと言がネット上で話題です。博多大吉、朝ドラ『おかえりモネ』のワンシーンに対して…?話題となっている博多大吉さんの発言は、番組直前に放送されていた、朝の連続テレビ小説『おかえりモネ』(NHK)に対するもの。同日の『おかえりモネ』では、アイドルグループ『King & Prince』の永瀬廉さん演じる及川亮が、昼間から酔いつぶれている父親に肩を貸して歩くシーンが描かれていました。亮の父親を演じるのは、浅野忠信さん。新旧のイケメン2人がともに歩くシーンは視聴者の反響を呼び「かっこいい」「豪華」とのコメントが寄せられました。居酒屋の前で亮と新次に遭遇した耕治。まだ昼間ですが、酔っ払っている様子の新次…。 #おかえりモネ #朝ドラ #内野聖陽 #浅野忠信 #永瀬廉 pic.twitter.com/RCD1dD3tIK — 「おかえりモネ」5/17スタート! (@asadora_nhk) June 8, 2021 視聴者と同様の感想を抱いていた博多大吉さんは、『あさイチ』放送中に、「亮くん親子の男前ぶりもちょっと…」とポツリ。さらに、こうも続けます。舞台が一気に新宿歌舞伎町。もう、かっこよすぎて。あさイチーより引用『おかえりモネ』の舞台は、宮城県気仙沼湾沖の自然豊かな島。しかし、浅野さんと永瀬さんが並ぶだけで、とたんに新宿歌舞伎町のような華やかな雰囲気へと変わってしまったといいます。博多大吉さんの表現に共感する人は多く、その後、ネット上では『新宿歌舞伎町』が一時、トレンド入りしたほどです。登場するだけで視聴者の視線をくぎ付けにした、浅野さんと永瀬さんの親子コンビ。今後のストーリーはもちろんんのこと、イケメン親子からも目が離せません。[文・構成/grape編集部]
2021年06月08日黒島結菜がヒロインを演じる2022年度前期のNHK連続テレビ小説「ちむどんどん」で、先の「エール」のロカビリー歌手役も記憶に新しい宮沢氷魚が幼なじみ役に決定、コメントが到着した。タイトルの「ちむどんどん」とは、舞台となる沖縄のことばでチム(肝=心胸・心)が“どんどん”と高鳴る様子を表し、前むきで肯定感に満ちた、わくわく感、という意味合いで沖縄では若者たちまで知られているもの。ふるさと沖縄の料理に夢をかけたヒロインと、支えあう兄妹たち。“朝ドラ”第106作となる本作は、個性豊かな沖縄四兄弟の、本土復帰からの歩みを描く笑って泣ける朗らかな50年の物語。そんな本作で宮沢さんが演じるのは、ヒロイン・比嘉暢子(黒島結菜)の幼なじみで、東京からやってきた青柳和彦。父親の仕事の都合で、子どもの頃に暢子たちの暮らす村に滞在。やや繊細なところがあり、当初は沖縄になじめない気持ちで暮らしていたが、やがて比嘉家の友人となっていく。暢子に再会を約束して、東京に帰っていくが、その後、海外留学を経て新聞記者となり、暢子と東京で再会を果たす、という。2017年に俳優デビューした宮沢さんは、ドラマ「偽装不倫」、映画『騙し絵の牙』などに出演。初主演映画『his』では第45回報知映画賞新人賞、第42回ヨコハマ映画祭最優秀新人賞など多数受賞した。「BOAT」「豊饒の海」「CITY」「ピサロ」と舞台での活躍も目立ち、2021年秋にはドラマ「ソロモンの偽証」を控える。2020年に放送された「エール」では、ロカビリー歌手・霧島アキラ役で“朝ドラ”に初出演し注目を集めた。沖縄は宮沢さん自身にとっても縁が深い地でもある。「青柳和彦を演じさせていただくと初めて知ったときに、自分にすごく近いものを感じました」と宮沢さん。「僕は生まれがアメリカで、生後すぐに日本での生活が始まりました。幼少期からインターナショナルスクールに通っていたこともあり、近所の子どもたちや、環境に馴染めない経験もあります。新しい環境に馴染む難しさを知っているからこそ和彦の気持ちはとても理解できます」と明かす。「だからこそ自分から何かを発信したいという気持ちもあります。和彦が大人になり新聞記者になったのもそういう想いがあったからだと感じています。過去の自分、そして成長した僕自身を参考することによって、より和彦という人物に深みを生み出せたら」と、思い入れを込めて語っている。連続テレビ小説「ちむどんどん」は2022年春、NHK総合ほかにて放送。(text:cinemacafe.net)
2021年06月08日NHKの連続テレビ小説第106作となる2022年前期の朝ドラは、『ちむどんどん』。ヒロインは、女優の黒島結菜さんが務めます。『ちむどんどん』は、沖縄で生まれ育ったヒロインと兄妹たち家族を描く物語です。ヒロインの比嘉暢子は、沖縄の本土復帰とともに上京し、西洋料理のシェフを目指すために修業をしながら青春を送ります。朝ドラ『ちむどんどん』のキャスト発表2021年6月1日、ヒロインの家族のキャストが発表されました。ヒロインの母、比嘉優子役を演じるのは女優の仲間由紀恵さん。沖縄県出身の仲間さんは、「個性豊かな子供たちの成長を支えながら、沖縄の美しい海、緑、空気を視聴者のみな様にお届けできるよう頑張ります」と意気込みを語っています。比嘉家の母親役のキャスティングには、仲間由紀恵さん以外考え付かなかったとのこと。苦労してもめげない、仲間由紀恵さんの母親役が楽しみですね。2022年前期 朝ドラ【 #ちむどんどん 】出演者発表!<ヒロイン・比嘉暢子の家族たち>優しく強い沖縄の母比嘉優子(ひが ゆうこ) 役/ #仲間由紀恵 さん\ pic.twitter.com/l3F8erOx6R — NHKドラマ (@nhk_dramas) June 1, 2021 pic.twitter.com/2L2ZCKdICE — NHKドラマ (@nhk_dramas) June 1, 2021 ヒロインの父、比嘉賢三役は俳優の大森南朋さんが演じます。大森南朋さんは、これが連続テレビ小説初出演。まだ撮影は始まっていないものの「いつもより早めにワクワクしております」と興奮気味なコメントを発表しています。2022年前期 朝ドラ【 #ちむどんどん 】出演者発表!<ヒロイン・比嘉暢子の家族たち>唄三線が好きな穏やかな父比嘉賢三(ひが けんぞう) 役/ #大森南朋 さん\ pic.twitter.com/zP9y6AGRNK — NHKドラマ (@nhk_dramas) June 1, 2021 pic.twitter.com/R6s6gBYkvM — NHKドラマ (@nhk_dramas) June 1, 2021 比嘉家の長男で、ヒロインの兄となる比嘉賢秀役は俳優の竜星涼さん。自分勝手なトラブルメイカーという役どころですが、「最後にはなんだか憎めない、みんなのニーニー(お兄さん)を作っていきたい」とコメントを寄せています。2022年前期 朝ドラ【 #ちむどんどん 】出演者発表!<ヒロイン・比嘉暢子の家族たち>ニーニーはトラブルメイカー比嘉賢秀(ひが けんしゅう) 役/ #竜星涼 さん\ pic.twitter.com/W0vL58kLK0 — NHKドラマ (@nhk_dramas) June 1, 2021 pic.twitter.com/BVQSg8C9PW — NHKドラマ (@nhk_dramas) June 1, 2021 比嘉家の長女で、ヒロインの姉となる比嘉良子役は、連続テレビ小説初出演となる俳優の川口春奈さん。2022年前期 朝ドラ【 #ちむどんどん 】出演者発表!<ヒロイン・比嘉暢子の家族たち>ネーネーは努力家の優等生比嘉良子(ひが りょうこ) 役/ #川口春奈 さん\ pic.twitter.com/REPn9Coyab — NHKドラマ (@nhk_dramas) June 1, 2021 pic.twitter.com/xftsI8jXAY — NHKドラマ (@nhk_dramas) June 1, 2021 また、妹の比嘉歌子役には同じく連続テレビ小説初出演となる俳優の上白石萌歌さんが決まりました。2022年前期 朝ドラ【 #ちむどんどん 】出演者発表!<ヒロイン・比嘉暢子の家族たち>歌好きで、シャイで病気がちな妹比嘉歌子(ひが うたこ) 役/ #上白石萌歌 さん\ pic.twitter.com/DOxx11JhbL — NHKドラマ (@nhk_dramas) June 1, 2021 pic.twitter.com/VjvJefApvH — NHKドラマ (@nhk_dramas) June 1, 2021 同年秋頃からクランクインの予定だという『ちむどんどん』。早くも2022年前期の朝が楽しみですね![文・構成/grape編集部]
2021年06月01日来年放送予定の連続テレビ小説第106作「ちむどんどん」の新たなキャスト5名が発表された。本作は、沖縄に生まれ育ったヒロインと兄妹たち家族を描く、羽原大介の脚本によるオリジナル作品。今回新たに発表されたのは、黒島結菜演じるヒロイン・比嘉暢子の家族を演じるキャストたち。まず、暢子の兄、“トラブルメイカー”賢秀役には、「ひよっこ」への出演も話題となった竜星涼。“努力家の優等生”姉の良子役には、現在放送中のドラマ「着飾る恋には理由があって」で主演を務め、今回連続テレビ小説初出演となる川口春奈。歌好きでシャイで病気がちな妹、歌子役は、adieu名義で歌手としても活躍し、今回連続テレビ小説初出演となる上白石萌歌に決定。「自分勝手でトラブルメイカーなところはあるけれど、家族への愛や優しい一面を持っている人物」と演じる役柄の印象を明かす竜星さんは、「きっと作品の中でも何度もトラブルを起こし家族やその周りの人を巻き込んでいくことでしょう。でも最後にはなんだか憎めない。そんなみんなのニーニーを作っていけたらと思います」とコメント。川口さんは「沖縄という素晴らしい場所で、家族や兄弟の愛や絆をあったかく深く描いて皆様にお届けすることが出来たらと、今からとてもドキドキしています。もがきながらも一生懸命、全うしたいと思います」と意気込み、上白石さんは「長年の夢であり目標であった連続テレビ小説で私の名前の一部である“歌”のつく役を演じさせていただけること、なにか大きな運命を感じます。歌子は幼いころから体が弱く恥ずかしがり屋、一方で歌を心の底から愛している女性です。私も歌子も歌によって生かされているということから、深く繋がっていけそうな予感が今からしています」と語っている。そして彼らの優しく強い沖縄の母、優子役を仲間由紀恵。穏やかな父・賢三役は、連続テレビ小説初出演となる大森南朋が演じる。仲間さんは「個性豊かな子供たちの成長を支えながら、沖縄の美しい海、緑、空気を視聴者の皆様にお届けできるよう頑張ります」と意気込み、大森さんは「まだ何も始まっていないので、正確には答えられませんが、『タイトル』『脚本』『共演者』『スタッフ』そんなヒントとなるワード達に囲まれながら、いつもより早めにワクワクしております」と心境を明かした。2022年度前期 連続テレビ小説「ちむどんどん」は2022年春放送予定。(cinemacafe.net)
2021年06月01日テレビデビュー作となった、朝の連続テレビ小説『ノンちゃんの夢』(NHK)のヒロイン役に大抜擢されてブレイク。それから33年、数多くのドラマや映画、舞台で個性的な存在感を放ってきた藤田朋子さん。女優としてのキャリアは長いのに、それを鼻にかけることなく気さくで人懐っこく、自然体なところが魅力だ。取材でうかがった日も、「福岡へ仕事で行ってきたのでどうぞ」とひよこ饅頭をスタッフ全員に配ってくれた。こういうさり気ない気配りができるのも、愛されるゆえんなのかもしれない。女優として、妻として、ひとりの女性としての生き方について話を聞いた。前編は“女優・藤田朋子”の半生と新型コロナを経験して気づいたこと、後編は“ひとりの女性・桑山朋子”の生き方〜結婚、これからの夫婦のあり方ついて〜をお届けする。◇藤田朋子さん(撮影/近藤陽介)ニコニコと笑顔で現れたのは、大正ロマンを彷彿とさせるアンティーク着物の藤田さん。蝶々の柄が入った帯に、襟元には白いレースが可愛らしい。普段から着物はよく着ているそうで、ひと目でこなれた感じが伝わってくる。「初めてお太鼓にしてみました。いつも自分で着付けるときは半幅帯なんだけど、今日の取材で『ご自分で着られたんですか?』って聞かれたら、『はい』って答えようと思って昨日、帯の締め方を習いに行ってきたの(笑)」と、屈託なく笑う姿がチャーミング。その言葉で一気に取材の場が和む──。そんな藤田さんだが、突然降りかかった世界レベルの厄災にエンターテイメントの意義が問われ、ツラい思いをしていた最中、追い打ちをかけるように本人が新型コロナウイルスに感染してしまった。■自分が大丈夫じゃなかったと気づいた瞬間──1月13日に新型コロナウイルス感染を公表して、それから2月に舞台『デジタル博品館』で女優復帰されました。藤田さん自身は、記憶障害の後遺症が不安だったそうですね。「コロナに感染する前に、『完治したと思っていたら記憶障害が残った』という方の記事を読んで、職業柄、そんなことになったら仕事ができなくなってしまうという恐怖があったんです。でもありがたいことにその心配はなく、舞台を無事に終えることができました」──コロナに感染したときのことを覚えてますか?「今、冷静に振り返ると、あのとき変だったんだなって思いますね。呼吸も苦しくて家の中を歩くだけで息切れがして、トイレへ向かう廊下でひと休みしないとダメなくらいだったんです。38.6度の高熱が出たんですけど、一度平熱にも戻ったし、自分としては大丈夫だと思っていたんですよね。主人に『大丈夫?』って何度も聞かれたんですけど、『大丈夫』って答えてました。PCR検査後、陽性だとわかってからも自宅療養をしていたんですけど結局、入院することになって……。病院のベッドで看護師さんが鼻に酸素を送るチューブを刺してくださったときに、涙があふれてきちゃったんです。お医者さんからは、『ツラい時期をおうちで過ごされたんですね』って声をかけられて、やっと自分が大丈夫じゃなかったんだっていうことに気づきました。医療従事者の方たちには、本当によくしていただいて感謝の気持ちでいっぱいです」──退院後すぐに舞台がありましたが、改めて演じることの幸せを感じられたのではないですか?「私が病気だったということを抜きにしても、お客さんの前で表現することをしばらくしてなかったので、舞台に立てるだけでうれしかったです。舞台に立ったときのいちばんの収穫は、お客様の笑い声や拍手を肌で感じられたこと。それは私だけじゃなくて、キャストのみんなも同じく幸せを感じられた3日間だったと思います。私にとっては、1か月興行を終えたような充実した時間でした」1987年、大学生時代にミュージカル『レ・ミゼラブル』で女優デビューを果たし、翌年には『ノンちゃんの夢』でヒロインに。その後、国民的ドラマ『渡る世間は鬼ばかり』(TBS系)に出演するなど、たくさんの経験に裏打ちされた高い演技力と表現力で多くのファンを魅了してきたが、「もともとは中心にいるようなポジションではなかった」と言う。だから『レ・ミゼラブル』の出演は、女優業に憧れていたとは言え、自分でも驚いたんだそう。当時を振り返ってもらった。■朝ドラのヒロインは宝くじに当たった気分──芸能生活の中で思い出深い作品は何ですか?「いちばんはデビュー作の『レ・ミゼラブル』ですね。プロになった瞬間だと自分でも思っている作品です。でも、アンサンブルだったので、舞台を観に来た親も私がどこにいるか見つけられないくらいでしたけど(笑)」──次はもっと頑張ろう!って思いましたか?「いえ、ずっとアンサンブルをやっていくと思ってました」──それが翌年には『ノンちゃんの夢』で主演ですよね?「そう、だからそれがちょっと宝くじに当たったような気持ちでした(笑)。『レ・ミゼラブル』のオーディションに受かったし、この時期にすべてのいい運を使い果たした気分でしたね(笑)」──(笑)。朝ドラのオーディションを受けたときの手応えはありましたか?「全然!受かったとしても、ヒロインの友達の役だと思っていたくらい。真ん中に立つ人になるとは思ってもみなかった。学生時代の写真を見ても、集合写真はほぼ端のほうにいる子でした。あとから付け足して入ったみたいな感じの写真がけっこう多くて(笑)。今でも集合写真を撮りましょうってなったとき、指定席を与えられない限り端っこにいます」──小さい頃から、目立つのが好きではなかった?「そういうことではないと思います。真ん中に立ちたい!っていう性格でもないけど、引っ込み思案でもなかったし。……でも、自意識過剰なところはあったかな(笑)。高校生のころ、トイレの鏡の前で女子が髪の毛をイジってたんですけど、そういう子たちを横目に、私は手だけ洗って鏡を見ずに出て行ってましたね。そんなの誰も見てないのにね(笑)」人生の大半を女優として生きてきた藤田さん。女優の基礎を作り上げてくれた「忘れられない出会い」として、奈良橋陽子さんと石井ふく子さんの名前を挙げてくれた。石井ふく子さんは誰もが知っている、ドラマ『渡る世間は鬼ばかり』の名プロデューサー、そして奈良橋陽子さんとの出会いは、なんとゴダイゴのタケカワユキヒデさんが関わっていた!?■「本気で女優になりたい」と思えた瞬間──女優になったきっかけは、英語塾(MLS)に入塾されたことだったとか?「はい。私、中学のときにゴダイゴの大ファンで、当時、作詞を担当されていた奈良橋陽子さんを知って、どんなコネクションを使ってでもゴダイゴに近づきたいと不純な動機で、中3のときに奈良橋さんが主宰する演劇の要素を取り入れた英語塾に入ったんです(笑)」──(笑)。そこで女優の基礎を学んだんですね?「そうですね。学校の演劇部でも活動はしていたんですけど、奈良橋さんからはたくさんのことを学びました。今でも思い出すのは、東京学生英語劇連盟(MP)の公演に向けたエクササイズで、壁にへばりついて、『むこうの壁まで無事に行くことができたら、あなたの夢は叶います』というものでした。でも、たどり着くまでに稽古仲間が妨害をしてくるんです。そのとき、ぼんやりですけど『女優になりたい』と思って歩くことにしたんです。けど、羽交い絞めにされて結局たどり着けなくて……。どんな夢かは奈良橋さんに言ってなかったけど、この世の終わりかというくらいビービー泣いてる私を見て、奈良橋さんが『It’s good! That’s right!』って声をかけてくれたんです。そのときに“あぁ、私は本気で女優になりたいんだ”ってことに気づいて」──奈良橋さんの言葉によって具体的になったんですね?「何か目に見えて手伝ってくださったわけではないですけど、自分の本当の気持ちに気づかせてくれたのは奈良橋さんだし、デビューしてからも精神的な支えになってくださいました。それが形になって、朝ドラの主演につながったと思います」──若い時期に、恩師と呼べる方と出会ったのは財産ですね。あと、藤田さんと言えば『渡る世間は鬼ばかり』の岡倉家の五女、長子役も思い浮かびますが……。「そうですね。私にとって石井ふく子先生も大きな存在です。朝ドラの撮影が終わってすぐに『渡る世間は鬼ばかり』にキャスティングしていただいて、その後『空のかあさま』(2003年)という舞台の演出で、私を主要キャストとして呼んでくださったんです。そのときに演出家・石井ふく子先生とがっぷり四つを組ませていただきました」──石井さんからは何を学びましたか?「それまでは奈良橋陽子さんの演出方法を学ぶことで、それが私の血となり肉となっていたんですけど、それと同じ感覚を石井先生からも味わいました。石井先生の舞台ならどんな小さな役でもいいから、端から全部出たい!っていう気持ちになります(笑)。『渡る世間は鬼ばかり』での石井先生はプロデューサーの立場でしたが、石井先生に演出していただける舞台は、私にとって本当に大切な宝物です。石井先生の舞台に立たれた方はみなさん、私と同じ気持ちだと思います。いつまでも、先生に怒られたいし、注意されたいという気持ちがすごくあるんですよね。石井先生から、お芝居をすることの幸せを教えていただきました」*後編は5月29日(土)12:00配信予定です。(取材・文/花村扶美)●プロフィール藤田朋子(ふじた・ともこ)/1965年8月3日、東京都出身。A型。1987年、ミュージカル『レ・ミゼラブル』で女優デビュー。翌年にはNHK連続テレビ小説『ノンちゃんの夢』で主役に大抜擢。その後、数多くのドラマや映画、舞台などで活躍。橋田寿賀子脚本の大人気ドラマ『渡る世間は鬼ばかり』では、岡倉家の五女・長子役を熱演。1989年9月にはシングル『THE WOMAN IN ME』で歌手デビューも。配偶者はアコーディオン奏者の桑山哲也氏。1928年創業の和装小物メーカー「岩佐」で、バッグや草履のブランド「苺壱ゑ(いちごいちえ)」のプロデュースを手がけるなどマルチに活動。【ホリプロオフィシャルサイト】【オフィシャルブログ「笑顔の種と眠る犬」】【Twitter】@tomoko_fujita【Instagram】@chiendormant【Instagram(着物アカウント)】@kimono15gram【YouTube「tokoecoちゃんねる」】●出演情報5月28日より、1970年代の旧ソ連に実在した「忠犬パルマ」のエピソードをもとに、犬と人間の関わりや親子の葛藤を描いた日露共同制作映画『ハチとパルマの物語』が公開される。日本からは渡辺裕之、藤田朋子らが参加。【公式サイト】
2021年05月28日桑子真帆アナと小澤征悦平日の朝、『おはよう日本』での“朝ドラ送り”で高瀬耕造アナウンサーと、直後に始まる朝ドラへの期待感を高める和気あいあいとしたやりとりを見せている桑子真帆アナウンサー。4月の終わり、生放送を終えた桑子アナのプライベートな時間を都内で目撃した。「青山にあるインテリアショップを1人で訪れて、家具や雑貨を見ていましたよ。毎朝テレビで見ている方なので、マスク姿でもすぐに気づきました。この日は、ほかにもいくつかのインテリアショップを回っていたみたいです」(目撃した女性)桑子アナが訪れていたのは、北欧の輸入家具を中心にオリジナルの家具や雑貨も取り扱うショップ。「シンプルでデザイン性が高く、センスのいいアイテムがそろっています。TBS系で放送中のドラマ『リコカツ』や『着飾る恋には理由があって』でも、それぞれの主人公が暮らす部屋にこのショップのテーブルやソファ、棚などが使用されています」(ライフスタイル誌ライター)昨年4月に“朝の顔”となって1年、すっかり定着している桑子アナは、私生活も充実しているようで……。「俳優の小澤征悦さんと2019年の春ごろから交際中と報じられています。俳優の和田正人さんを介して知り合い、桑子アナが小澤さんの自宅の近くに引っ越したことがきっかけで急接近したそう」(スポーツ紙記者)■5月30日の桑子アナの誕生日にふたりは目と鼻の先の距離で暮らしながら、“大人の交際”を続けているという。「お互いの家を行き来したり、ドライブデートを楽しんだり、交際は順調そのもの。お互いの両親にも挨拶をすませて公認の仲らしく、年内に結婚もあると噂されています」(同・スポーツ紙記者)しかし、朝のニュース番組に出演する桑子アナと、俳優として映画やドラマの撮影をこなす小澤とでは、時間を合わせて会うのも簡単ではないはず。「桑子アナはフジテレビの谷岡慎一アナと2017年に結婚したものの、1年でスピード離婚。その理由はすれ違いとも言われています。この経験から、小澤さんとはすれ違ってしまわないように気にかけている様子。インテリアを見ていたのも、なるべく一緒に過ごす時間を増やそうと、ふたりで暮らす準備の下見だったのかも」(テレビ局関係者)着々と結婚へ向かっているような桑子アナと小澤だが、その日はいつになる?「桑子アナは記念日を大切にするタイプなので、34歳の誕生日である5月30日の入籍に注目が集まっています。ただ、前回の結婚をした日が5月30日なんです。なので、さすがに同じ日を結婚記念日にはしないでしょう(苦笑)」(同・テレビ局関係者)それでも、ふたりが毎朝、直接“おはよう”と言える日はすぐそこかも。
2021年05月27日清原果耶(19)5月17日からスタートしたNHK朝ドラ『おかえりモネ』が好評だ。ヒロインを務めるのは『あさが来た』『なつぞら』に続き、3度目の朝ドラ出演となる清原果耶(19)。そんな彼女を知る地元の人やテレビ関係者に話を聞くと、数々の伝説が飛び出して―。■幼少期にみせた才能の片鱗「女優デビュー作の朝ドラ『あさが来た』の撮影当時から、NHKのスタッフは“あの子はすごい!”と絶賛していましたね。業界では、朝ドラヒロインになるのも時間の問題だと言われていました」(芸能プロ関係者)朝ドラ104作目となる『おかえりモネ』。天気予報の可能性と魅力を知り、やがて気象予報士を目指すヒロイン役を演じているのが、19歳にして数多くの賞を受賞している実力派・清原果耶だ。朝の顔となった彼女の原点を調べるため地元・大阪に飛んだところ、驚くべきエピソードが次々と飛び出した─。3歳のころから家のテーブルをステージ代わりにして歌って踊るのが大好きだったという清原。通っていた幼稚園では、早くもその才能の片鱗を見せていたという。「お遊戯会ではクラスごとにアニメの歌を披露したのですが、清原さんは誰よりも声が大きく上手でしたね。年少さんのころは身体は小さいほうだったのですが、負けず嫌い。温水プールに入る授業では怖がる園児たちが多い中、彼女は嫌がるそぶりをまったく見せずに元気よく遊んでいて、度胸がある子だなと感心したことを覚えています」(当時の担任)美しさも際立っていたようで近所の飲食店の店主は、「小学生のころからモデルさんのようにスラッとしていたね。母親と仲よく商店街を歩いていたけど、美人親子で当時からオーラがあったよ」と振り返る。母親を含め、家族そろって大ファンだというPerfumeに憧れ、小学5年生からは兵庫県に本拠地を置く劇団でダンスやミュージカルを習い始める。「母親がPerfumeも所属する現事務所の新人発掘オーディションの案内を見つけて応募。見事3万2214人の中からグランプリに選ばれて、芸能界入りしました。同オーディションでは俳優・モデル部門で来年の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』で源頼家役を演じる金子大地さん、バラエティー部門で人気ユーチューバーのエミリンさんが受賞するなど、逸材ぞろいでしたね」(テレビ誌編集者)グランプリ獲得の約2か月後から本格的に芸能活動を開始。すぐさま三井不動産グループ、アステラス製薬の2社のCMに起用され、その美少女ぶりで一躍、注目を集める。「デビュー2週間で『週刊文春』のグラビアに登場するなど、所属事務所もかなり期待を寄せていましたね」(アイドル誌編集者)朝ドラ『あさが来た』では、当初、別の役でオーディションを受けて不合格になったものの、プロデューサーの目に留まり、メインキャストである女中・ふゆ役に抜擢される。「透明感はもちろん、当時から存在感がありましたね。また撮影現場では年上の共演者やスタッフたちともうまくコミュニケーションを取っていたのが印象的でした」(前出・テレビ誌編集者)’16年3月には全編4Kで撮影されたNHKドラマ『精霊の守り人』で、綾瀬はるか演じるヒロイン・バルサの少女期を熱演した。「ダンスを習っていたからか、アクションシーンでは持ち前の身体能力の高さを発揮。デビュー間もないとは思えないほど、綾瀬さんの少女時代をうまく演じていました」(ドラマ評論家・北川昌弘さん)■リハーサルから“本気涙”のプロ根性彼女の運動神経のよさは地元でも評判だったようだ。「部活に入るのが必須の中学校だったのですが、清原さんはすでに芸能活動をしていたこともあり、週に1日しか練習のない茶道部に入っていたんです。3年生の体育祭では、茶道部は着物姿で部活対抗リレーに参加したのですが、走りづらいはずなのに運動部の子たちを抑えてぶっちぎりの速さでゴールし、会場を沸かせていました」(中学校の後輩)同じく中学3年生のときには約500人のオーディションを勝ち抜き、映画『3月のライオン』でヒロイン役を射止めると、“泣きの演技”で話題に。「監督の大友啓史さんはこだわりが強く、1シーンを10テイクぐらい撮り直すこともザラ。彼女がクランクインして間もなく、亡き母親を思い出して泣くシーンの撮影があったんです。リハーサルから本番さながらに涙を流して演じていたので、スタッフが心配して声をかけたのですが、それ以降のリハーサルでも同じ調子で涙を流していたので、大丈夫かな……と」(映画製作スタッフ)しかし、清原にはそんな心配は無用だった。「本番ではリハーサル以上の涙を流し、その日いちばんの会心の演技を見せたんです。あまりに泣きすぎたからか、彼女はその後、脱水症状になりかけたほど。スタッフたちも“あの子はただものじゃない!”と驚いていましたよ」(同・映画製作スタッフ)’18年に主演したNHKドラマ『透明なゆりかご』では数多くの賞を受賞。業界関係者も一目置く女優魂を見せる一方、私生活ではこんな失敗も。「高校入学までは、仕事のたびに地元の大阪から東京まで通う生活だったんです。長時間にわたる撮影で疲れて、帰りの新幹線で熟睡してしまい、岡山駅近くまで寝過ごしてしまったこともあったといいます」(制作会社関係者)プロ意識が高いことで知られ、’18年公開の映画『ちはやふる-結び-』に出演した際にはこんなエピソードも。「題材となる競技かるたを指導してくれた先生に、誰よりも熱心に質問。何度も何度も練習を重ねていて、若いのにここまでしっかり役づくりを行うんだと感心しましたね」(別の映画製作スタッフ)’19年公開の映画『デイアンドナイト』では、オーディションで500人以上の中から選ばれてヒロイン役を務めた。同作品で監督を務めた藤井道人氏は雑誌のインタビューで、《入ってきた瞬間に“(役名の)奈々がいる!》と感じて。(中略)隣にいた山田孝之(プロデューサーとして参加)なんて、泣いていましたからね(笑)》と、清原との出会いで衝撃を受けたと明かしていた。国民的女優になるのは必然だった……と思うほど、すべてが完璧な彼女。前出の北川さんもこう絶賛する。「彼女のようなクールビューティー系の正統派美少女は親近感が感じられないのか、俳優としては意外と苦戦するケースが多いんです。しかしデビュー直後からNHKが大事に育ててきたこともあり、王道ヒロインとして着実にステップアップ。『透明なゆりかご』なんて、清原さんにハマる作品をNHKが探してきたのでは……と思うほど、彼女の存在なしでは、あそこまでの名作にならなかったでしょう。大河のヒロインに起用される日も近いと思いますよ」清原果耶という才能の果実はさらに大きくなりそう。
2021年05月26日5月14日の夜10時ごろ、都内のカフェレストランに2人の友人たちと入店したのは、成田凌(27)。白のTシャツのうえに、赤いシャツを羽織り、サンダルを履いたラフなファッション。周りを警戒しているのか、帽子を深くかぶり、マスクをしている。「ふだんは朝4時ごろまで営業しているお店ですが、今は深夜0時まで。毎日混んでいます」(常連客)緊急事態宣言下の東京都は、都内全域の酒類を提供する飲食店に休業、それ以外の飲食店には午後8時までの営業時間短縮を要請している。成田はビールとパスタを注文し、友人たちと談笑していた。この日、成田がヒロインの夫役・一平を演じたNHK朝ドラ『おちょやん』の最終回が放映された。「酒と女にだらしない“クズ夫”ぶりに、視聴者から《一平のどあほ》《サイテー!》と批判が殺到。5月7日放送の『あさイチ』に成田さんがVTR出演したとき、『いろんな人にハッキリと“嫌いです”と言われる』と打ち明け『NHKさんに責任取ってほしい!』と苦笑いしていました」(テレビ誌記者)■成田の悪い酒癖…出禁のバーが複数も成田はこの日、最終回を見届けてから、息抜きに飲みにやってきたのだろうか。かつて成田はインタビューで、“自らを構成する成分”を聞かれ、こんな発言をしている。《やっぱりお酒は入れておきたいですね。(略)たまに1位を占めるときもあります(笑)。あんまり飲みには行かないけど、行くと長いです。ずーっと飲んで語ってます。一杯目のビールでよっしゃ!ってなって、そのあとは延々と焼酎を》(『WEBザテレビジョン』’17年5月21日付)成田の“酒好き”は、業界では有名だという。「彼の酒癖の悪さは業界では有名。かなり悪酔いするらしく、東京・西麻布のラウンジ嬢から敬遠されており、出禁にされているバーは複数あるそうです」(映画関係者)この日、成田はひとしきり友人たちと会話を楽しんだ後、会計を済ませ、店を後にしたのは夜11時過ぎだった。友人の車に乗り込んだ成田は、もう1人の友人に何度も手を振りながら、その場を去っていった。成田の所属事務所はこの日の成田の行動について、こう回答する。「本人に確認したところ、事実と認め、軽率な行動をとってしまったことを深く反省しております。所属事務所としましても、自身の置かれた立場に対する自覚と責任ある行動を実践していくよう厳重に注意いたしました」“クズ夫”役を全うした解放感からか、“禁断の飲み会”につい出かけてしまったようだ――。「女性自身」2021年6月8日号 掲載
2021年05月24日「お話をいただいたときは、五代さんとの不思議な縁を改めて感じました」そう語るのはディーン・フジオカ(40)。朝ドラ『あさが来た』の“五代ロス”から約6年。9日放送の大河ドラマ『青天を衝け』(NHK総合にて日曜20時〜、BSプレミアム・BS4Kにて日曜18時〜放送中)では冒頭からその姿を見せ、視聴者は五代さまとの再会に沸いた。「大河ドラマは一度は経験してみたいとずっと思っていたので、今回、念願がかなったなと。それが五代さんとの再会という形でできたのは、さらに違った意味でも喜ばしい運びになったと思います」わずかな出演ではあったが、朝ドラのさわやかな五代才助(友厚)とは違って、少しダークな雰囲気を持っている気が。「オープニングの囲碁を打つシーンも、野性味あふれるというか、型にはまらないキャラクターですごくわくわくしました。ワイルドだなと。朝ドラのときにああいうシーンや演技はなかったし、ここまで解放していいんだって。朝ドラと今回の大河ドラマを地続きには考えていない状態です」脚本からは人生に生かせるようなセリフがいくつもあり、そのひとつが初登場回の「捨小拾大」と話す。「小を捨てて大を求めていくという意味なのですが、スケジュールなどの制約があるなかでゴールに到達しないといけないときに、優先順位をつけていくことは大事だと思いました。今後を暗示するような素晴らしいセリフだったなと思いました」ワイルド五代さまは次回いつ登場するのか。楽しみに待っています!「女性自身」2021年6月1日号 掲載
2021年05月23日「関西出身の清原さんは当初、宮城の方言に苦戦していましたが、オフの日も方言で話し、今ではアドリブも入れられるほど使いこなしています」(NHK関係者)17日にスタートした朝ドラ『おかえりモネ』(NHK)で気象予報士を目指す永浦百音を演じている清原果耶(19)。満を持して朝ドラにヒロインとして“帰還”した。「清原さんはこれまで『あさが来た』(’15年)、『なつぞら』(’19年)と2作の朝ドラに出演し、いずれも高い演技力が大きな話題を呼びました。『おかえりモネ』の演技中も19歳とは思えぬ落ち着きぶりで、スタッフも全幅の信頼を置いています」(前出・NHK関係者)座長として冷静に現場をけん引する清原だが、実は“真逆”の少女時代を送っていた。大阪の下町エリアで両親と3歳年上の姉に囲まれて育った清原。地元でも評判の“わんぱく少女”だったという。「果耶ちゃんはいつもTシャツ、短パンで外を走り回って遊ぶ元気な女の子でした。運動神経も抜群で、足は男子より速かった。ものすごく負けず嫌いで、ハキハキしゃべる子でしたね」(地元の知人)昨年には主演映画の主題歌で歌手デビューも果たした清原。その礎を築いたのが、通っていた小学校の音楽クラブ。そこで小学3年生ごろから合唱に打ち込むようになったという清原だが、“路上”で特訓を重ねたようだ。「小学生のころは朝方などによく自宅前の路上で、歌っていましたね。とてもきれいな声で、地元の人も聞きほれていました。お母さんがもともと音楽好きなこともあって、果耶ちゃんの好きなことを尊重して、伸ばしていくという方針で育てていたそうです」(前出・知人)■音楽クラブ廃部の危機に清原が取ったまさかの行動小学6年生になり、音楽クラブのリーダーとなった清原に試練が降りかかる。「果耶ちゃんが小6のときにそれまで指導していた先生が転勤したことで、音楽クラブが一度なくなったんです。そこで果耶ちゃんは、新任の音楽の先生に『音楽クラブを復活させてください!』と顧問就任を直談判したといいます。熱意に打たれた先生が快諾し、クラブは復活。合唱コンクールの地区大会でも優勝することができたそうです」(当時の同級生)小学校を卒業し、中学1年時に事務所のオーディションでグランプリに輝き芸能界入りした清原。こんな夢を語っていたという。「小学校の卒業式で、将来は『歌ったり踊ったりする仕事がしたい』と、みんなの前で宣言していました」(前出・同級生)清原は今回の朝ドラ現場でも歌で共演者を魅了しているという。「共演者との距離を縮めるために、清原さんは“みんなが一緒に楽しめることを”と、現場に家族からもらったウクレレを持参。休憩中に披露し、鈴木京香さん(52)、内野聖陽さん(52)や永瀬蓮さん(22)といった共演者の皆さんにも教えて、盛り上げているそうです」(前出・NHK関係者)わんぱくな原石時代を経て、清原は今、まばゆい光を放つ――。「女性自身」2021年6月1日号 掲載
2021年05月21日「昨年末に『麒麟がくる』がクランクアップしてからは、比較的ゆっくりと過ごせているそうですよ」(親しい芸能関係者)大河ドラマの主演という大仕事から解放されて半年近く。長谷川博己(44)は“私生活充実”の日々を送っているようだ。今年4月、’19年に亡くなった長谷川の父が残した実家の整理をしている姿を、本誌は目撃している。「最近は拘束時間の短い仕事しか入っていないので、私生活でやりたかったことに取り組めているのでしょう」(前出・芸能関係者)長谷川の私生活といえば、気になるのは、交際10年になる恋人・鈴木京香(52)の存在。彼女と過ごす時間も増えているかと思いきや……。「京香さんは今年の2月中旬に引っ越しをしているのですが、その新居のマンションで2人の時間を過ごすことはあるようです。ただ、このところ京香さんの仕事が多忙で、東京にいないことも多く、遠距離恋愛のような状態になっているんです」(2人の知人)京香は、放送がスタートしたばかりの朝ドラ『おかえりモネ』(NHK)に主人公の母親役で出演中。「朝ドラの撮影は昨秋始まりましたが、気仙沼が舞台で、京香さんは東北ロケに参加していました。さらに、別の連続ドラマの撮影にも入っていると聞いていますよ。そちらも地方ロケが多いそうです。京香さんは’22年の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』にも出演することが発表されていますから、忙しさはまだまだ続きますね」(芸能関係者)■長谷川の“仲人活動”に困惑する後輩も…そんな恋人と会えない時間を、長谷川はどう過ごしているのか。「最近は、後輩の俳優に“おせっかいを焼く”ことに楽しみを見いだしているようですよ(笑)」そう話すのはテレビ局関係者。「長谷川さんが、お似合いだと思う後輩の男女の俳優2人に声をかけて、食事に誘ったりするんです。『知り合いがくっついたらうれしいから』と話していたみたいです」意外な一面だが、本人はノリノリだそうで……。「『付き合っちゃいなよ!今度2人でご飯に行ったら?』なんて、そそのかしたりしていたと聞きましたよ」(別の芸能関係者)ただ、長谷川のセッティングによって成立したカップルは、まだいないようだ。「断れずに“お見合い”になって、困惑している後輩もいるとか(笑)」(前出・テレビ局関係者)長谷川が“仲人活動”に精を出す理由について、前出のテレビ局関係者はこう見る。「京香さんとの関係が安定しているからこそでしょう。お互いの仕事を理解しあえる、俳優同士の恋愛がいいものだと実感しているからこそ周囲にも勧めているのだと思います」(前出・テレビ局関係者)長谷川の仲人によって、結婚する役者カップルが生まれるか!?「女性自身」2021年6月1日号 掲載
2021年05月19日5月17日スタート連続テレビ小説『おかえりモネ』NHK総合月曜~土曜朝8時~ほか(C)NHK第104作の朝ドラ『おかえりモネ』は、時代劇ではなく現代が舞台。宮城県気仙沼に生まれた“モネ”ことヒロイン・永浦百音が、気象予報士という天気にとことん向かい合う仕事を通して、人々や故郷に幸せな未来を届けようとする希望の物語だ。脚本は『リッチマン、プアウーマン』『G線上のあなたと私』などを手がけた安達奈緒子のオリジナル作品。宮城・気仙沼や登米でのロケなど見どころいっぱいの本作。そのポイントを吉永証制作統括に直撃です!制作統括に直撃(1)■気象予報士にスポットを当てたワケ「朝ドラっていろんな職業のヒロインが出ていますが、なるべく同じ仕事にはしたくありませんでした。今回、多くの人と関わる、接点がある職業にしようと考えたときに、天気ってみなさんに非常に身近なもの。でも、それをどう仕事や生活に活かせるか、普段から意識しているわけではないと思うんです。そういう部分をヒロインのモネを通して考えたりして、人と人とをつなぐドラマが作れるのではと思い、気象予報士を選びました」制作統括に直撃(2)■豊かな自然の映像美に注目「ロケをした時期がそうだったのかもしれませんが、気仙沼の天候か変わりやすく、天気予報は晴れでも急に雲が湧いてきて雨なんてこともよくありました。天気を題材にしたドラマでありながら天気に泣かされるという(笑)。でも、きれいな海や山にかなり行って撮影したものが、すごく期待していただける感じに仕上がっています。豊かな自然の映像美も見どころです」制作統括に直撃(3)■タイトルに込めたある思い「震災のときに気仙沼にいなかったということが心にひっかかっているモネが、登米や東京に行き故郷に対して何ができるかを模索。やがて成長し帰郷したモネを、みんなが少しずつ迎え入れていく。ご覧いただくとだんだんわかりますが、家族とのちょっとした心のすれ違いや、思いの違いが次第にほぐれていく中で、“おかえり”という気持ちでみんなが再び受け入れるようになっていくんです。そういう意味もありこのタイトルにしました」こちらもチェック! 先取りストーリー【第1週】’14年春、気仙沼の離島・亀島で育った百音は、高校卒業を機に、内陸の登米の大山主・サヤカの家に下宿。森林組合見習い職員として働き始める。娘が心配な耕治は頻繁に電話をするが、百音は忙しくて連絡がつかない。そんなある日、東京から人気気象キャスターの朝岡が登米を訪れ町は大騒ぎ。実は朝岡はサヤカとある縁があって……。【第2週】森林組合で見習いとして働いていた百音は、努力のかいもあり正式に職員として採用される。同僚に祝福され喜ぶ百音。そこに突然、耕治が娘を連れ戻そうとやって来る。久々に父とゆっくりと会話をするが、林業を学びに来た小学生の体験学習に駆り出され森へ行くことに。初めは天候に恵まれ順調に体験学習は進むが、予期せぬ事態に見舞われる。これで予習! 人物紹介永浦百音(清原果耶) ’95年に生まれ気仙沼で育った。中学時代はアルトサックスに打ち込み、高校卒業と同時に故郷を離れ、登米の森林組合で働き始める。そこで天気予報の魅力を知り、気象予報士を目指すように【気仙沼】永浦耕治(内野聖陽)地元の銀行に勤める百音の父。性格は陽気で屈託ない。2人の娘が大好きで、登米に暮らす百音のことが心配で仕方がない永浦亜哉子(鈴木京香)きまじめな百音の母。結婚後、島の人々の明るさと温かさに惚れ込み、移り住んだ。登米で自分の将来を見つけようとする百音を応援永浦龍己(藤竜也)牡蠣の養殖名人である百音の祖父。若いころはマグロ漁船に乗っていた。寡黙で頑固だが心優しく、2人の孫娘に海や森の豊かさを伝えた永浦未知(蒔田彩珠)妹で百音の2歳下。家業の養殖をするため、水産高校で勉強を。堅実に先を読んで行動するしっかり者だが、意地っ張りな面も及川亮(永瀬廉)百音とは小さいころからウマが合い、気心知れた仲。高校卒業後に漁師見習いになる。運動神経抜群で性格もよく、とにかくモテる。父親との関係に密かに悩む及川新次(浅野忠信)亮の父で、昔は気仙沼で有名なカリスマ的漁師だった。百音の父・耕治とは親友。震災で自分の船を失ってから、立ち直るきっかけをつかめずにいる【登米】新田サヤカ(夏木マリ)所有する山林を森林組合に託し、カフェや診療所も経営する登米の資産家。百音の祖父・龍己とは旧知の仲で、登米にやってきた百音を下宿させている佐々木翔洋(浜野謙太)百音が働いている森林組合で課長を務める。百音に林業のことから森林セラピー、ユニークな事業も教える。組合長でもあるサヤカの発案に振り回されることも菅波光太朗(坂口健太郎)サヤカが開設した診療所の医師。東京の大学病院に籍を置き、1週間ごとに診療所へ。常にドライで無愛想で、百音とソリが合わないことも【東京】朝岡覚(西島秀俊)テレビで有名な気象キャスター。東京の民間気象予報会社で働いている。物腰が柔らかく、百音とは登米を訪れた際に出会い、のちに上京すると上司に5月17日スタート連続テレビ小説『おかえりモネ』NHK総合月曜~土曜朝8時~ほか(土曜日は1週間の振り返り)
2021年05月17日