元・銀座ナンバー1ホステスが語る「誘われる人」への近道
つまり、友達が多くてみんなから好かれる人は、集団の中で価値があるという構図ができあがっていて、最近はSNSの普及により、さらにクローズアップされているように思います。その、好かれていることのバロメーターとして、『誘われる側が上』で『誘う側が下』という暗黙の了解のような価値観は確かに存在し、蔓延していると感じますね」(塚越さん・以下同)
「誘う」と「誘われる」を隔てているものは、複雑で大きそうだ。塚越さんは、その間をくっきり線引きしたがるのは女性がほとんどだという。
「男性は子どものころから、集団のトップを目指すよう期待されるのに対し、女性は協調性、共感性をもって生きることのすり込みがなされています。また、“追われてなんぼ、望まれてなんぼ”という、いささか古い恋愛セオリーから抜けきれないまま強い価値観が形成されているケースもあり、誘われる側になることを強く肯定してしまうのです」
香代子さんが友人の言葉に敏感に反応してしまったのは、女性としてはよくあることなのかもしれない。しかし、今後もこの問題に振り回されて生きていくしかないのだろうか。「そんなことはありません。女性は、就職→結婚→出産→介護などと、ライフステージごとに友達も変わっていくもの。