山本太郎氏 本誌に明かす「日本に潜む貧困」への問題意識
患者の舩後靖彦さん(61)と、重度障害者の木村英子さん(54)の2人を指定。両名とも当選を果たした。
結果的に「れいわ」は、得票率4.55%で政党要件を満たす。ネットを中心に支持を集め、4月から約3カ月間で4億円を超える寄付も集めた。山本代表は比例で99万票を得ながら議席を失ったが、党代表として活動することに。
“れいわ旋風”を巻き起こし、政権を取ると宣言した山本代表は、何を目指すのだろうか。
「6年前に議員になってから、街頭で話すことをずっとやってきました。いちばん興味を持って聞いてもらえたのが、生活に直結する“雇用”や“税金”の話だった。
反応が、飛び抜けてちがうんです。それだけ厳しい状況に置かれている人が多いんだ、と実感しました」(山本代表・以下同)
街宣が終わったあとは、決まっていろんな問題の当事者から話しかけられた。
「あるとき、40代の男性が来られて、こう言われました。『ブラック企業に勤めて、身も心もボロボロになりました。いまは生活保護を受けているけど、とても社会復帰できそうにないから不安だ』と。その方は私と話す間も、ずっと手が震えているんです。ほかにも、ちゃんとした大学を卒業したのに、非正規の仕事しかなくて、いまは日雇いの運転手だという方もいた。