共働きの助け以外にも…「二世帯同居」もたらす孫へのメリット
二世帯同居によるメリットも、やはり時代を反映したものになっている。
子世帯のメリットとして代表的なのが「保育園の送迎」「夕食の準備」といった、親世帯による育児サポートだろう。
「遠くに住む親世帯に育児をサポートしてもらっていたが、お互いのメリットを考えて二世帯同居に踏み切った、というケースも少なくありません」
共働き家庭の割合が、専業主婦家庭の割合を上回る現在、働く女性がキャリアを継続していくうえで、親からの育児サポートは何ものにも代えがたい恩恵だといえる。
いっぽう、本格的な超高齢社会を迎え、親世代にとっても二世帯同居のメリットは計り知れない。介護や生活面におけるサポートはもちろん、かわいい孫たちと日常的に触れ合える暮らしは、それこそプライスレスなものだ。
さらに付け加えると、’15年に実施した初期の二世帯住宅居住者への調査では、二世帯同居が孫世代に与えた影響について、「1位・年配者と自然に話ができる」「2位・高齢者に優しい子に育つ」「3位・生活文化や習慣に関心を持つ」という結果も出ている。二世帯同居は親、子、孫の三世代にわたって大きなメリットをもたらしているのだ。