2019年9月27日 11:00
ペットボトルのお茶にも 発がん性農薬が野菜から次々に検出
ネオニコチノイド系農薬が人体に及ぼす影響もあるのだろうか?
「7種類中2種類は発がん性があるとされています。チアメトキサムは肝細胞がんを、チアメトキサムは甲状腺がん、子宮腺がんを起こしたという報告がされていて、内閣府食品安全委員会の農薬評価書に《発がん性が認められる》という記述もみられるほどです」
ネオニコチノイド系農薬について『知らずに食べていませんか?ネオニコチノイド[増補改訂版]』(高文研)などの著書がある水野玲子さんが、次のように説明する。
「ネオニコチノイドは、たばこの有害成分『ニコチン』に構造が似ているため、『新しいニコチン様物質』という意味で名づけられました。作物のあらゆるところに浸透しやすく、残りやすいため、殺虫効果の持続性が高い。一方でほかの殺虫剤と混ざると毒性が倍加し、ミツバチへの毒性が1,000倍になるとの報告もあります。生体の中に入るとより毒性が増すという特徴も。さらには、脳の情報伝達にも悪影響を及ぼす恐れが指摘されているんです」
このような重大な作用を及ぼす危険性があるネオニコチノイド系農薬。日本茶輸出促進協議会が発表した「輸出用茶残留農薬検査事業実施報告書」