雅子さま 大嘗祭に小和田家の両親が…一世一代の儀式見守る
その後、廻立殿へと戻られます。そして天皇陛下は『悠紀殿供饌の儀』に移られます。自ら、米や粟、海産物や果物などのお供え物『神饌(しんせん)』を、一つひとつ柏の葉でできたお皿に盛り付けをされます。神饌は32皿あって、すべてを盛り付けるために500以上の所作が決められていますので、非常に長い時間が必要なのです。盛り付けが終わると陛下は天下安寧を祈る『御告文』を読まれ、その後、『直会(なおらい)』としてご自身も神饌をお召し上がりになります」
東日本を示す悠紀殿での儀式が終わると、午前0時半から西日本を示す主基殿で同じ所作による儀式が繰り返される。人の目が届かない神殿の中とはいえ、一世一代の儀式で手順を間違えるわけにはいかない。500以上もある所作を覚えるだけでもたいへんな準備が必要であることがわかる。おそばにいらした雅子さまも儀式が終わるまで気を張りつめていらしたことだろう。