’20年夏のボーナスは期待薄…家電の買い替えは“待ち”が吉
(ファイナンシャルプランナー・中村 薫さん)
■7月
【夏のボーナスは期待薄】家電買い換えは“待ち”が正解。そのぶん貯蓄や投資へ
「’20年3月期の企業業績は、多くが『減益』となる可能性が高い。経団連が『終身雇用の見直し』を打ち出し田植えでの春闘となるので、夏のボーナス支給額交渉の見通しは厳しいですね。家電などの小売店側は、東京オリンピック前の『いまがラストチャンス!』などと、大画面テレビなどAV機器を売り込んでくるでしょうが、’20年前半は買い控えたほうがいいでしょう」
こう話す加谷さん。好機は冬のボーナス時と見る。
「五輪後の不況をメーカーも小売店も危惧していますので、冬商戦は安くなるはず。そこまで大型家電購入は“待ち”でいいでしょう」
■8月
【東京オリンピックが終わると……】消費低迷による不景気で、さらなる収入減の悪循環に
「物価の上昇は依然続いています。しかし賃金はその上昇分についていけず、’19年は『名目賃金』もマイナスという月が多かったんです。
’20年は『同一労働同一賃金』や『残業代カット』などで、社員の賃金がさらに下がると見込まれますので、そのぶん、消費は低迷する可能性が大きいと思います」