2019年12月23日 16:00
動画配信サービス躍進の理由 NetflixとAmazon来年の価格戦略
まずNetflixの価格戦略についてです。会員数を拡大し続けてきたNetflixですが、直近は伸び率が鈍化してきているとの決算が出ています。Netflixの今後の成長戦略を考えると、「価格引き上げ」は必要になってくるでしょう。自社の強みであるオリジナルコンテンツに投資をし続け、そのコンテンツ力を付加価値として、価格を引き上げる戦略をとるのではないかと考えています。
前回の値上げ幅は、ベーシックプランが+150円(+123%)、スタンダードプランが+250円(+126%)となっています。次の値上げも、顧客の許容度を考えると120%~130%の範囲で行われる可能性が高いのではないでしょうか。
一方でAmazonは1,000億ドル超の売上規模=資金力があります。アマゾン ウェブ サービス(AWS)やアマゾンドットコム(EC)など、儲かる事業も持っています。
また「顧客中心に考える」組織文化をもっていることから、急いで価格を引き上げる可能性は低いと考えられます。
アップルやディズニーなども参入してくる中で、動画配信サービス市場は2020年以降もさらなる変化が必須。ユーザーとしては、常にキャッチアップを続けるのがよさそうです。