2020年2月7日 11:00
「皇室の女性差別」撤廃を!ジェンダー研究者の女性天皇論
を第一とする発想が、いまだに日本社会に根強く残っている証拠なのです。
「家制度」は、敗戦による憲法改正で廃止されました。しかし、日本という国の象徴である皇室には、男子しか皇位を継承できないというルールが残ってしまったのです。
皇室の女性差別が見直されなければ、日本社会における女性の生きづらさも本質的には変わらないのではないでしょうか。
‘85年に女性差別撤廃条約が締結されたこともあり、ヨーロッパのほとんどの王室で、性別にかかわらず第一子が王位を継承するようになっています。日本も天皇の第一子が皇位を継承するように皇室典範の改正を急ぐべきでしょう。
世界経済フォーラムが各国の男女平等の度合いを調査した「ジェンダー・ギャップ指数」の’19年版で、日本は153カ国中121位で、過去最低でした。政治や経済などさまざまな分野で、いまだに女性は低い立場に置かれています。
それは、皇室のあり方と決して無関係ではないと思います。
愛子内親王は天皇皇后両陛下のもとですこやかに成長されているようです。将来、即位されれば、天皇として立派に務めを果たされることでしょう。
「女性だからできないこと」は、社会からなくしていくべきです。皇位継承についても、同じだと思います。
「女性自身」2020年2月11日号 掲載
この春夏、真似したい♡【ヴィンテージ風Tシャツ】を使った「最旬コーデ」とは?