くらし情報『子どもの自傷行為は命がけのSOSです(JINSEIのスパイス!第63回)』

2020年2月11日 17:00

子どもの自傷行為は命がけのSOSです(JINSEIのスパイス!第63回)

自傷行為は最近するようになった、ということなので、その不満は今がマックスなのだと思います。彼の苦痛の根本を理解し、話し合い、場合によってはお医者さんの力などを借りて、心の根っこの闇に少しでも光を注いでいくことしかないように思われます。ただ、腫物に触るような接し方を続けていれば、奥様のほうが先に倒れてしまいます。「あなたは私がお腹を痛めて産んだ大事な子です」と伝え続け、「その心の苦しみを私にだけ吐き出してほしい」と言い続けてみてはどうでしょう。その際に大事なことは「自分はこの子のためなら命も惜しまない」という愛をきちんと携えておくことです。

子どもというのは、自分をもっと見てほしいし、抱きしめてほしいし、愛してほしいのです。自傷行為をしているというのはその裏返しでもあるのでしょう。たしかに命がけの説得になるかもしれませんが、解決の糸口はあると思います。
少なくとも、救ってほしいと思っていない子は、わざわざ母親に分かるように手首を切る真似はしません。どんなに嫌がられてもお子さんの心に寄り添い続ければ、いつかは伝わると思います。時間のかかる面倒くさいことかもしれませんが、奥様、あなたが産んだ大切な息子さんです。

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