2020年2月27日 11:00
ブラック企業見抜くなら「平均勤続年数」と「離職率」を見ろ
「俺、ここで働きたいんだ!」。わが子にそう言われると、後押ししたくなるのが親心。でも、ちょっと待って!親もきちんと調べないと、子どもが後々“苦労”することにーー。
「親や親戚などからすると、大手企業の名前が冠にある会社にお子さんが内定すればひと安心でしょう。しかし、いくら誰でも知る名を冠した企業でも、社員がすぐ辞めてしまう会社も。その実態は、過重労働なのに給料が少ない、いわゆる“ブラック企業”である場合も多いのです」
こう話すのは企業の経営事情に詳しい経済評論家の加谷珪一さん。3月1日から本格化する“就活戦線”。多くの企業が自社のホームページ上で採用情報を公開し、エントリーの受付けを開始する。
就活生を持つ人はみなこう思うのではないだろうか。「わが子、わが孫を“ブラック企業”には入れたくない」ーー。
昨今、過労自殺や労災認定の報道などで、その実態が明るみに出てきたものの、「まだまだブラック企業はさまざまな業界に存在している」と加谷さんは語る。そこで、家族が受けようとしている会社がブラックでないか、見分ける方法を加谷さんに聞いた。
■まずは企業の業績を同業他社と比較する
「当然、業績がいい企業のほうが福利厚生面も充実しており、『ホワイト率が高い』といえます。