2020年2月27日 11:00
ブラック企業見抜くなら「平均勤続年数」と「離職率」を見ろ
業績が悪ければ、いろんなところにしわ寄せが行くはずですからね。上場企業であればウェブサイト『ヤフー・ファイナンス』で企業名を入力すれば、ここ数年の業績を確認することができます。ひとつの企業を調べたら、同じ業界の複数社と比較することも忘れずに」
■業績が“急激に”伸びている会社には注意
「急速に事業拡大を行い、’13年から’17年にかけて、4年で営業利益がおよそ15倍に膨れ上がった『ライザップ・グループ』を例にとってみましょう。成長のウラには、従業員の過酷な労働環境が存在したとの報道もあり、結局、’18年以降は赤字に転落。急激に利益を伸ばそうとするとどこかにしわ寄せが来るのです。たとえば、利益が2〜3年連続前年比200%というような“急成長企業”は、たとえ業績がよくても、従業員に過酷なノルマを強いている場合があります」
■「平均勤続年数」「離職率」を『就職四季報』で調査する
「ブラック度合いを最も正確に測るバロメーターは『就職四季報』(東洋経済新報社)に掲載されている各企業ごとの『平均勤続年数』と『3年離職率』です。これは、従業員が何年その会社で働き続けているのか、そして入社3年以内の社員がどれほど退職しているかを表す数字。