くらし情報『急増するテイクアウト ふた裏の水滴は食中毒菌の繁殖源に』

2020年6月5日 11:00

急増するテイクアウト ふた裏の水滴は食中毒菌の繁殖源に

細菌は水分・温度・栄養があるところで繁殖しやすい。とくに30〜37度くらいの気温帯は危険ゾーンです。たとえば腸炎ビブリオの場合、わずか2時間ほどで、1つの菌が発症レベルとなる1万個に増殖するといわれています」

食中毒が起これば店の存続にはもちろん、最悪の場合、食べた人の命の問題にも直結しかねない。東京都福祉保健局・健康安全部の担当者も、つぎのように注意喚起する。

「夏場によく原因となるのは、カンピロバクターや腸管出血性大腸菌のO157、サルモネラ菌などの細菌。潜伏期間は数時間から数日で、主な症状は腹痛や下痢、発熱、悪寒、倦怠感などです。なかには重症化することもあり、O157だと脳障害に発展したり、亡くなる例も報告されています」

こんな悲惨な目にあうのは避けたい。そこで、食中毒のリスクがあるテイクアウトの見分け方を池田さんに教えてもらった。


■ふたの裏に水滴がついている

「透明のふたが水蒸気で曇っていたり、裏側に水滴がついていたりする場合は、調理したおかずやご飯を容器に詰めた後、粗熱をとっていない可能性があります。菌は水分・温度・栄養があると増殖する。ほんの数時間でも水滴がついた状態で常温保存するのはおすすめできません」

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