2020年8月3日 15:50
007制作陣が放つ復讐劇『リズム・セクション』に心揺れる
しかも実際の彼女は今、3児の母。まるで別人で、さすがの役作りです。
タイトルは、戦うときの呼吸や心拍音をリズムにたとえたもので、体にたたき込んだそのリズムで、復讐が展開されます。特に、激しいカーアクションは見ごたえ抜群。でも彼女は殺す相手の家族への罪の呵責を感じて、冷徹になれません。
戦争もそうですが、正義の陰には見えない犠牲者がいることを、この映画はさりげなく語っています。その微妙な心の揺れを母であるライヴリーが演じ、ひと味ちがった暗殺者映画になっています。
(文:西元まり)
「女性自身」2020年8月11日 掲載
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