藤田まことさん1人反省会も…「はぐれ刑事」現場の真剣勝負
(テレビ局関係者)
いまなお根強い人気を誇る「はぐれ刑事純情派」。生前の藤田さんはその魅力を自身で分析していたという。
「撮影中、藤田さんは『人を愛する心、信じる心』をテーマにしたいとスタッフと話していたそうです。そんな普遍的なことを伝えるのが、この作品の良さだとも。劇中で起こる事件に派手さはありませんが、それは新聞の三面記事を題材にしていたからだと聞きました。それでも視聴率がよかったのは、『庶民目線だからこそ』と藤田さんは考えていたそうです」(スポーツ紙記者)
そんな藤田さんは視聴者の期待にこたえるため、自身にもスタッフにも一切妥協を許さなかったようだ。
「藤田さんは『安浦刑事はこんなこと言わない』といって監督と言い合いになったり、『ここは違う』とロケ地から突然帰ってしまったこともありました。藤田さんの信条は“受け身でいいものは作れない”ということ。
ですから現場スタッフと何度も意見を交わしては、『作品作りは真剣勝負だ』と語っていました。また自身の演技が失敗したと思った放送回だけを撮りためて、たびたび1人で反省会をしていたそうです」(前出・テレビ局関係者)
藤田さんの熱い思いの詰まった「はぐれ刑事」。その意思を継ぐ原田の好演に期待したい。
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