3密を避けて、ゆっくりお参り…「師走詣で」のススメ
飢饉や天変地異、戦など、命の大切さを身にしみてわかっていた我々の祖先たちは、1年無事に生きられたこと自体を感謝し、新たに迎える年も変わらず無事に生きられるよう祈っていました。神社仏閣への参拝で金運や恋愛運など開運について願う人も多いかもしれませんが、それは人間の欲望になるため、神道本来の考え方とは違います。コロナ禍で大変な1年になりましたが、周囲の人と力を合わせて今年を乗り切ってこられたことを感謝し、また無病息災を祈りましょう。
■「初詣で」をせずに、「師走詣で」だけでもいいのですか?
もちろん問題ありません。師走詣でだけでも、初詣でだけでも、両方行ってもいいでしょう。今年はコロナの影響で参拝の密集を分散させるため、12月から新年の破魔矢やお札やお守り、干支の縁起物などを授与する寺社仏閣もあります。初詣と比べて、人が少なく空いている中でゆっくりと参拝することができるという点でも、「師走詣で」はおすすめですよ。■いつ行くのがベストタイミングでしょうか?
暦法上、1年間の干支が切り替わる冬至の日(今年は12月21日)あたりから大晦日がいいですね。
冬至は新しいことを始めるのにも最適な日なので、神社なら近所の氏神神社やふだんから崇敬している崇敬神社に「師走詣で」に行きましょう。
3密を避ける参拝方式を、ぜひ取り入れてみては。