くらし情報『陽性者を2週間放置…大阪の老人施設でクラスター続出の理由』

2021年2月4日 11:00

陽性者を2週間放置…大阪の老人施設でクラスター続出の理由

木場氏は、感染発覚後の対応に問題があったと指摘する。

「高齢者は、新型コロナウイルスに感染した際の重症化リスクが高いといわれています。しかしPCR検査で陽性反応が出ても、無症状だとすぐ入院させてもらえません。保健所から『病床がいっぱいなので、施設内で預かっていてください』と指示されるのです。

施設内で感染拡大を防ぐといっても、さすがに限界がありますからね。これでは、あちこちでクラスターが起こるのも当然といえるでしょう」

■アンケートで明らかになった驚きの実態

入浴や排せつの介助時には、体が密着せざるをえない。耳が聞こえにくい入所者との会話は、どうしても近寄ってしまう。いくら細心の注意を払っていたとしても、完全な感染予防対策を取るのは難しいだろう。


しかし、いくら要望書を出しても府は沈黙するばかり。

そこで木場氏は介護老人保健施設(老健)の実態を広く知ってもらうため、アンケートを実施したという。「加盟する188施設に呼びかけたところ、わずか5日で131施設から回答が返ってきました。それだけ、どの施設も危機感を抱いているということでしょう。アンケートの結果、『感染者が出た』と回答したのは44施設。

関連記事
新着くらしまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.