2021年2月5日 22:10
IOC「この問題は終了」発言に疑問の声「五輪憲章って何?」
と返答。さらに記者が問いを重ねるにつれ、「面白おかしくしたいから聞いてんだろ?」とすごむシーンもあった。
森会長の会見に、ネットでは《ビックリするくらいひどい会見だった》《偉そう。質問に対して、失礼な!みたいな感じにすぐ切れるしひどい会見だった》《世界に日本の恥を晒した謙虚に受け止めるような態度でもない》との声が。一部では“逆ギレ会見”とも揶揄されている。
そんな会見を受けて、朝日新聞はIOCにメールで取材を行った。同紙によるとIOCの広報担当者は「ジェンダーの平等はIOCの根本原則で、将来を見据えた五輪ムーブメントの長期計画、アジェンダ2020でも重要な柱に据えてきた」とコメント。しかし、こう続けたという。
「森会長は発言について謝罪した。これでIOCはこの問題は終了と考えている」
“終了”としているが、それでいいのだろうか?そもそも五輪憲章には、こうある。
「男女平等の原則を実践するため、 あらゆるレベルと組織において、スポーツにおける女性の地位向上を奨励し支援する」(第1章2-8)
また憲章には「オリンピズムの基本原則」として、性別などを理由にした差別を否定するという旨も書かれている。