2021年2月10日 12:00
美智子さま心配される引っ越し遅延 コロナ禍で工事ストップも
お二人の蔵書はもちろん、贈答品や献上品など大切なものが多いので、側近といえども手を出すわけにはいかず、上皇陛下と美智子さまが一つひとつご覧になり、どのように整理すればいいのかを判断なさるほかありませんでした。考えただけでも気の遠くなるような作業ですから、時間を取られるのは致し方ないことだったのです」(皇室担当記者)
さらに、美智子さまが’19年6月に白内障、9月には乳がんの手術に臨まれるという事態もあり、お引っ越しのスケジュールは後方にずれ込んでいった。
そして、上皇ご夫妻が仙洞仮御所に入居されたのは’20年3月31日。この時点で半年以上遅延していたのである。しかも、その直後には、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて緊急事態宣言が発せられることに――。
「ようやく始まった皇居・御所の改修工事も全面ストップ。工事の停滞は3カ月近くに及びました。その後、再開した工事は遅れを取り戻し、昨年10月には両陛下と愛子さまが視察されるまでに進んでいます。
しかし、想定されていた今年4月の完成は難しいでしょう。また、完成したとしても、両陛下は、コロナ禍に国民が苦しんでいる状況でのお引っ越しはしばらく避けられると思います」