渋沢栄一本の著者・ビビる大木が語る“渋沢先輩”伝説
普通は、結果を出して権力を持つと、そこにしがみつくでしょ。でも渋沢栄一は“退く勇気とチャレンジ精神”を持っていたんですね。だからこそ、晩年まで、ずっと誰かに頼られる存在だったのだと思います。今も先輩として、こうやって後輩の僕に仕事をくれていますし(笑)」
そう話す大木が、とっておきの“フッ軽”エピソードを紹介してくれた。
【フッ軽エピソード1】信念を貫くために大久保利通と大げんか
政府の官僚時代。「赤字でも軍事費を増額するという上司の大久保利通に対し、そんなどんぶり勘定は日本をダメにすると直談判。上司相手でも言う姿勢に感服」(大木・以下同)
【フッ軽エピソード2】初めての欧州視察で初投資し、大儲け!
「パリ万博など欧州視察の費用捻出のため、現地で公債や鉄道株を購入。帰国時に売却し、プラス収支に。
やることが大胆!」。この経験を金融制度などの整備に役立てた。
【フッ軽エピソード3】恋にもバイタリティを発揮!子どもは50人
2人の妻の間には7人の子どもがいるが、「実はお妾さんとの間に子どもが30人、いや、50人いたとか。プライベートでも、とにかく活力があふれていたんですよね!」
【フッ軽エピソード4】お金儲けへの後ろめたさをなくした
「著書の『論語と算盤』では、道徳心があればお金儲けは悪くないと断言。