くらし情報『「リビングに墓」墓じまいや散骨でもない新しい弔い方「宅墓」』

2021年4月30日 11:00

「リビングに墓」墓じまいや散骨でもない新しい弔い方「宅墓」

そして’15年に「たくぼ(宅墓)」の商標登録、デザインの意匠登録を取って販売をスタートした。

販売開始当初の注文件数は月に1〜2基程度だったというが、それでも地道に販売を続けていたところ、地元メディアなどで取り上げられるようになった。すると、“こういうものが欲しかった!”と、全国から注文が殺到。今では月平均で40基の注文が入るという人気ぶりに。

「宅墓を選ぶ方は、大きく分けて3つのパターンに分かれます。1つ目は生前に“終活”のために購入される方。自分たちのお墓として注文されます。ご夫婦の場合が多いですね」

購入理由は、「後継ぎがいない」、「自分たちの死後、お墓の維持・管理で子どもに負担をかけたくない」などだという。


「2つ目は、お墓参りに行くのが大変になり、先祖代々のお墓を閉じて、その一部を宅墓で残すという方です」

厚生労働省の統計データによると、すでに墓や納骨堂に納めている遺骨をほかの墓などへ移す「改葬」の件数は、’09年に7万2,050件だったのが、’18年には11万5,384件に。“墓じまい”する人は年々増え続けていることがわかる。

「3つ目は、家族が急に亡くなられて、ご遺族が遺骨をどうしようか悩んだ末に、新たに墓を建てるのではなく、宅墓を選択するというパターンです」

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