「特養以上、サ高住未満」老後の住まいはケアハウスが吉!
地方自治体や社会福祉法人が運営するケアハウスは、整備の補助金が出るので利用者の家賃相当が安くなり、予算に不安がある人にとっても、手が届きやすい施設。高齢者施設全般に詳しいタムラプランニング代表の田村明孝さんはこう解説する。
「ケアハウスでは整備費用の4分の3が国からの補助金でカバーされるので、利用者にとってはとても安心。ただし、ネックとなるのは、その数があまり多くないことです。特別養護老人ホーム(以下、特養)は最近増えていますが、ケアハウスの数はほぼ横ばいです」
ちなみに「特養」とは、要介護3以上の高齢者向け施設。所得制限もあるので、そもそも誰もが入れるわけではない。
費用面では“穴場”の高齢者施設ともいえるケアハウスだが、大きく分けると、「自立型」と「介護型」、そして「混合型」がある。
数としては自立型が多いが、それでも三度の食事と入浴サービスが付き、職員の見守りという安心感もある。
また混合型であれば、入居後に介護認定を受けたとしても、介護サービスを受けながら居住することも可能なので安心感もあり、かなりお得だという。以前は“ケアなしケアハウス”などと呼ばれることもあったケアハウスだが、近年、そうした状況は大きく変わってきている。