高齢者施設選びのチェックポイント 入ると失敗する“性格”も
ケアが不適切で職員や入居者の不満が多い施設は雰囲気が暗く、どんよりしているという。そして、気になることは遠慮なく確認するのが鉄則。
「尋ねることはいくらでもあります。最期までいられる施設なのか、医療との連携はどうか。元気な方は認知症の入居者比率が高いとつらいかもしれません。あと大切なのは、入居後の自分のライフスタイルをイメージすることです。趣味を大切にして静かに過ごしたいのか。新しい友人を作って楽しく過ごしたいのか。
あるいは、施設から足を延ばしてアクティブに行動したいなら、そのための足回りも確保できなくてはなりませんから」(池田さん)
いずれにしても、自分の“過ごしたい老後”に合った施設を選ぶことが肝心なようだ。前出の畠中さんは、高齢者が集まるケアハウスならではの注意点も教えてくれた。
「性格的に協調性の低い方には向いていないかもしれませんね。あとは、つい人に嫌みを言ってしまうような方も。ケアハウスでは食事は食堂に集まっていっせいにいただきますが、人間関係がもつれてしまうと1日3度の食事で顔を合わせることすらストレスになってしまいますから」
もちろん慎重のうえにも慎重を期したつもりでも、“ハズレ”のケアハウスを選んでしまうことはあるかもしれない。