コロナ禍に付け込む悪徳金融 ツケ払い現金化の年利は1200%
ですが、グレーな存在でまだ摘発されていないため、ブラックリストに載っていて貸金業者からもう借金ができない方や、今すぐ現金が必要な方がわらをもつかむ思いで利用しているのでしょう。
実は数年前、これと似た「給与ファクタリング」と呼ばれる悪徳金融が横行していました。たとえば給料が月20万円の人が、給料日前に業者から15万円を借りて、給料日に20万円返済するというもの。
差額の5万円が利子ですから、年利400%超の違法です。’20年3月に金融庁が「貸金業にあたる」と見解を発表してから業者の摘発が相次ぎ、給与ファクタリングは急速に姿を消しました。
その次の手が、ツケ払い・後払い現金化です。いまは少額の貸付が多いので、法外な利率に気づきづらいかもしれませんが、「ツケ払い・後払い現金化金利計算シミュレーション」サイトで利率を計算してみてください。その高さを見れば、冷静になれると思います。
また、キャッシュバックと聞くとお得感がありますが、そんな言葉にだまされてはいけません。返済できないときには勤め先や親戚に知らせるなどと脅しをかけ、痛烈な取り立てを行います。こうした悪徳金融には手を出さないのが鉄則ですが、すでに利用してしまった方は、一刻も早く弁護士に相談してください。