2021年5月17日 11:00
運動でがんサバイバーに生きる希望を!元患者がサロン立ち上げ
広瀬さんもがんサバイバーだ。08年10月、45歳で乳がんを発症し、左乳房切除術とリンパ節郭清の手術を受けている。
「手術前、いろんな論文を読んで、術後の運動の大切さを知りました。ところが、手術後、整形外科には乳がんのリハビリがなく、一般のスポーツクラブでも入会を断られ、『この痛い体をどうしたらいいんだろう』と、悩みました。その経験が、キャンサーフィットネスと『Hello!』につながったんです。
最近では、『がんサバイバー』という言葉も浸透しつつあり、社会の認識も変わってきてはいます。それでも、がん手術後のリハビリは、いまだに、ほとんど保険適用外。リハビリできる施設は少なく、お金もかかる。
そのため術後、患部や体の痛み、不自由さがあっても、緩和、改善できずに、患者は孤独を抱えてしまうことが多いんです」
そんな患者やサバイバーを救いたいと、広瀬さんは運動教室や健康管理講座を開いた。オンラインの「Hello!」では、広瀬さん、専任トレーナー、認定インストラクターが、さまざまな講座を開いている。広瀬さんは、インストラクターの養成にも力を注いでいる。
「現在、14人いるインストラクターは全員が、がん経験者、もしくはがん専門の医療者です。