“ジャズダンス”ブーム生んだ『フラッシュダンス』の影響力
『フラッシュダンス』、それに続く『フットルース』(’84年)は、洋楽をより身近に感じるきっかけを与えてくれた。
「少し上の世代は小中学生でABBA、私の世代はぎりぎりビリー・ジョエル、『フラッシュダンス』などの公開時に中学生ぐらいだった世代は、両映画が洋楽への入口になったのではないでしょうか」
テレビドラマの『スチュワーデス物語』(’83〜’84年・TBS系)では『フラッシュダンス〜ホワット・ア・フィーリング』、『スクール☆ウォーズ』(’84〜’85年・TBS系)では『フットルース』の『ヒーロー』のカバー曲が主題歌として採用された。
同時期にヒットした荻野目洋子の『ダンシング・ヒーロー』(’85年)や長山洋子の『ヴィーナス』(’86年)も洋楽のカバー曲だ。
「原曲とカバー曲の歌詞を比べる人も。でもレコードは中高生にとって高価だったため、レンタル店で借りていた人は多いはず。録音するとき、音の違いはよくわからないけど、なんとなく、奮発してメタルテープにしたりしていましたよね」
音楽を気軽に聴くための機器が進化した時代でもあった。
「SONYのウォークマンやSANYOのラジカセ『おしゃれなテレコU4』が’79年に登場。