親の空き家マンション 賃貸?売却?損回避の見極めポイント
そこで、実際に“負”動産の取り扱いに困った、というケース別に対処法を教えてもらった。
■おひとりさまの場合のマンションの処分
【Q】夫の死後、自宅を売却し、ターミナル駅近くの単身向けマンションにひとりで引っ越したC子さん(80)。おひとりさま生活を満喫していたが、入院をきっかけに終活の準備を始めた。C子さんに子どもはいないのでおい(姉の次男)が身元保証人になってくれる、というところまで決まったものの、売却や貸し出し、相続させるなど、今後、せっかく買ったこのマンションをどうすればいいのかが、問題になってしまった。
【A】駅近マンションであれば、賃貸で借り手が見つかる可能性も。
夫の死後、郊外の一軒家から駅近のマンションに住み替えをする人も増えている。元気なうちは、ひとり暮らしは快適だが、問題なのは介護が必要になってから。そこで、高齢者住宅への再住み替えをするケースも出てくる。
「C子さんが高齢者施設に移り住んで、そのマンションを賃貸に出す方法も選択肢のひとつです。賃料収入があれば、いい施設に入ることも可能になるでしょう」
ここで“負”動産になりやすいのは築40年以上など、築年数がたったマンション。