2021年7月5日 06:00
LiLiCo いじめられていた子供時代「心の拠り所はカルチャーだった」
インタビュー当日のコーディネートも、80年代ファッションをモチーフにしてきてくれたLiLiCoさん
住んでいた場所は違っても、年齢が近ければ「そうそう!わかる」って盛り上がれるのが、青春時代にあこがれたアーティストの話。各界で活躍する同世代の女性と一緒に、“あのころ”を振り返ってみましょうーー。
「私はハーフ(スウェーデンの父と、日本人の母)で、チビで、ブスで。しかもメークやファッションも独特で、クラスでは浮いた存在。スウェーデンでの小、中学校ではいじめられていて、学校は楽しくないところでした。そんな80’sでしたが、音楽やファッション、あこがれのアーティストが別世界に連れていってくれたから、私の脳内は幸せだったんです」
こう語るのは、タレントで映画コメンテーターのLiLiCoさん(50)。18歳まで過ごした母国では、ヨーロッパ、アメリカ、そして日本の文化が刺激を与えてくれた。
「定期的にスルメやのり、梅干しを送ってくれていた日本に住むおばあちゃんが、日本の雑誌やレコードも同包してくれて、そこから吸収していったんです」
『およげ!たいやきくん』(’75年)のレコード、ハローキティやキキララといったサンリオのキャラクターが描かれたメモ帳や鉛筆削りなどを手にしたときは、心を躍らせた。