くらし情報『「40〜50代も、半年後“3回目のワクチン接種”を」医師が警鐘』

2021年8月26日 11:00

「40〜50代も、半年後“3回目のワクチン接種”を」医師が警鐘

その結果、年齢が上がるほど抗体価が下がる傾向があることがわかったのです」(杉山先生・以下同)

体に入ったウイルス(抗原)に対して、攻撃する抗体の量や強さを示すのが抗体価だ。“血液1ミリリットルあたりのユニット数”で抗体価は測定される。この数値が高いほど、感染予防や重症化を防ぐ効果が高くなる。

■高齢者と喫煙者は抗体過価が減少しやすい傾向に

「2回目接種後、3カ月経過した抗体価は、20代の抗体価が約1,050ユニットだったのに対し、40代で779ユニット、50代で619ユニット、60歳以上で491ユニットになっています。その要因はわかっていませんが、高齢者ほどかぜや感染症にかかりやすいのと同様に、加齢による免疫機能の低下が関係していると考えられます。同時にこの研究では、『喫煙者』の抗体価の減少が著しいことが判明しました。高齢者や喫煙者は、ワクチンを接種しても抗体価が減少しやすく、感染や重症化のリスクが高くなることがわかりました」
この研究はファイザー製ワクチンを接種したケースでの結果だが、モデルナ製のワクチンでも同様の結果が予想されるという。国内におけるワクチン接種後の抗体価についての研究は少なく、今後のワクチンの評価をするためにも参考になるところが多いようだ。

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