くらし情報『続々検出される変異株…抗体カクテル療法の効果への影響も』

2021年9月9日 11:00

続々検出される変異株…抗体カクテル療法の効果への影響も

「ウイルスが空気中で勝手に増えたりすることはありません。感染した人間の体内で、コロナウイルスがコピーされるのです。しかし、コロナウイルスは約3万個ものアミノ酸の配列によって構成されていますから、1個、2個のコピーミスは頻繁に起こります。このミスによって遺伝子が変化したものが変異株です。変異株は2週間に1つのペースで出現するといわれています」

それらは本来のウイルスとは異なるネジで作られた、いわば不良品。ほとんどは人に感染することもなく消滅してしまう。

「しかしごくまれに、従来型よりも“高性能”になってしまうことがある。そのうち、感染拡大やワクチン効果減少などの影響に関して警戒・注視が必要とされるものが、WHOでVOCやVOIに分類されるような変異株です」(勝田さん)

複数の変異株に同時に感染してしまうことが原因となって、より強毒化したウイルスが出現することもあると話すのは、東北大学災害科学国際研究所の医師・児玉栄一さんだ。


「たとえばX型とY型のウイルスに同時に感染したとき、XY型という、それぞれの型の特性を引き継いだ、病原性の強い変異株ができあがることがあります。一定の地域で、複数のウイルス株が一気に感染拡大するようなケースが起きた場合、可能性は低いですが起こりえることです」

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