くらし情報『コロナワクチン「時間経過で抗体価減少も、重症化防ぐ効果は継続」』

2021年10月7日 15:50

コロナワクチン「時間経過で抗体価減少も、重症化防ぐ効果は継続」

ところが、時間の経過とともに体内の抗体の量は減少してしまう。

「抗体価が一定以下になると、ワクチンを2回接種しているにもかかわらず感染する、ブレイクスルー感染の可能性が高くなります。とはいえ、メモリーB細胞は、いつでも抗体を作る準備ができている状態。抗体価が減少していてもブースター接種すれば、メモリーB細胞が再活性して、抗体を作り出し、ふたたび感染しにくい状態になるのです」(松井准教授)

感染を抑制する効果と比べて、重症化を防ぐ効果は急激に落ちることはないという。

「ワクチンの接種によって、メモリーB細胞は抗体を作る準備ができていますから、仮にコロナに感染してもすぐに抗体を生産できるので、重症化のリスクは低くなります。また、ワクチンによって得られる抗体は、現在確認されている変異株に対しても幅広く対応できており、十分効果があることが明らかになっています。この新型コロナウイルスの情報を記憶したメモリーB細胞は、少なくとも年単位、あるいは数十年単位で体内にとどまるとみられています」(松井准教授)
若くて健康な人であれば、ブースター接種が遅れても、それほど心配する必要はないかもしれない。

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