細木数子さん 不動産だけで15億円超…巨額資産を養女に遺した“周到な終活術”
この“寺院群”は2つの宗教法人で所有しているのですが、もともと、細木さんの会社が持っていた土地。2017年から昨年くらいにかけて、この宗教法人に寄付したり、売ったりしていました」(京都の近隣不動産業者)
弁護士法人「天音総合法律事務所」代表弁護士の正木絢生さんはこう解説する。
「会社法人が宗教法人への寄付を禁じるルールはなく、法的に支障はありません。また、宗教法人は不動産の寄付を受けても、贈与税は課せられません。
ただ、寄付する企業と寄付を受ける宗教法人で、実質的に“支配者”が同じとみられる余地がある場合には、相続税法第66条第4項に基づいて、宗教法人側が課税される場合はあります」
寄付を受けた宗教法人については、“細木さんの影響下にある人物が代表”と報じられたこともあるが、細木さん側は否定し続けている。とはいえ、こうした“京都の資産”の価値は――。
「宗教施設の売買実績は少なく、豪邸も古い木造で評価が難しいのですが、一帯のすべての土地や建物を合わせて12億円ほどになります」(前出・京都の不動産業者)
不動産だけで合計15億円超……。しかし、「遺産の全容は見当もつかない」