2021年12月6日 11:00
がんの子どもたちの家族の“第2の我が家”コロナ禍でCF開始
「北海道から沖縄まで地方からの患者さんご家族にとって、都内での治療の際は交通費や宿泊費の負担が大きいもの。ハウスのない時代には、ご両親が車中泊して凌ぐという方もいらっしゃいました。
また、ここは高い医療の治療技術を求めて、海外からの患者さん家族も多いんです」
語るのは、サブハウスマネージャーの渡井京子さん。
1日1,000円の破格の宿泊費と24時間の利用を実現しているのが、ボランティアの存在だ。
「スタッフは3名のみで、あとは高校生から80代まで157名のボランティアの方により支えられています。
チェックインでは、大きな手術を前に緊張されていたお母さんが、このハウスに滞在している間に無事にお子さんの治療を終え、『ようやく退院できます』という笑顔の報告を受けるときが、私たちのなによりの喜びです。
しかし、多くの人の思いや尽力によって患者さんのご家族にご利用いただいていましたが、コロナ禍の影響により減少し、またチャリティイベントなどもまったく実施できなくなりました」
年間2,000万円という施設の運営費は、患者家族の滞在費に加え、支援企業や個人の寄付、バザーなどのチャリティーイベントによって支えられてきたが、ここに来てピンチに。