2021年12月26日 06:00
悪いことが起きてもポジティブ 渋沢栄一の孫娘語る心の健康の秘訣
99歳になっても元気な秘訣は(撮影:菊池一郎)
「生きていると、様々なことが起こる。しかし悪いこと、思い通りにならないことが起きても、厄落としをしたというように考える習慣をつけました」
こう話すのは、渋沢栄一の孫である鮫島純子さん(99)。
何事もポジティブに受け入れられるようになった自分の学びを伝えたいと、近年講演やイベントも依頼があるまま応じて登壇しているという。
渋沢栄一の実像を知る貴重な生き証人でもある鮫島さんは、渋沢の三男で実業家渋沢正雄氏の次女である。近年は経験をもとに著書を出し、近著『なにがあっても、ありがとう』(あさ出版)『97歳、幸せな超ポジティブ生活』(三笠書房)はいまやベストセラーに。
そんな鮫島さんは、3男が幼稚園に入園した27歳の頃、「世間知らずな自分はこのままでよいわけがない、という思いに至った」と話す。精神修養を心がけた鮫島さんは、ヨガ行者の書物や、仏教書を読んだり、キリスト教会に十年通うなどしたのち、心の師に恵まれたという。
「最初は徒歩圏内にキリスト教会があったことがきっかけでした。
聖書はもう二千年もの間続いているのだから、『安心して入会できる』という思いもありバイブルクラスに入れていただきました」