2021年12月26日 15:50
青江三奈さん逝去から21年…親族と遺産バトルの作曲家夫が孤独死していた
「それはもうタイミングを逸してしまったとしか思えません。私の口からも言えずじまいで……」
一周忌を終えたころ花氏は熱海市での生活を始める。高台の借家には、青江さんのステージ衣装が数十着も運びこまれていた。その後、青江さんが住んでいた目黒区の自宅は処分した。
「花さんは『遺品はいずれ記念館をつくって展示したい』と言っていましたが……」(花氏の知人)
だが2021年夏に花氏は一人暮らしをしていた自宅で急逝。89歳だったという。熱海で暮らしていた借家の持ち主はこう語る。
「足腰は弱っていたものの、ずっとお元気だったんですよ。
ところがこの夏に急に容態が悪くなって、そのまま亡くなってしまいました。葬儀はご親戚が営みましたが、遺品も全部整理されました」
花氏の孤独死により、『青江三奈記念館』は幻となったのだ。
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