くらし情報『義経と対立、悪口で人を陥れる…『鎌倉殿の13人』中村獅童演じるヒールの悲しき末路』

2022年1月9日 06:00

義経と対立、悪口で人を陥れる…『鎌倉殿の13人』中村獅童演じるヒールの悲しき末路

「13人の中では、相模の武将・梶原景時がいちばん面白いキャラクターだと思います。大江広元や三善康信などは京都から来た下級貴族であまり面白いエピソードはありません」

渡邊さんは史実から梶原景時がドラマのキーパーソンになるのではないかと予想する。

梶原景時は、源平合戦のひとつ『石橋山の戦い』(1180年)では、当初、平家側について参戦し、頼朝軍を討伐する“敵側”の武将だった。

「この戦で敗れた頼朝は、山中の洞くつに逃れたのですが、景時に発見されて自害を覚悟します。ところが、景時が見逃してくれたことで命がつながったという逸話があります」

その後、寝返った景時は頼朝の御家人となり、侍所所司(軍事や警察を担った組織の次官)に任命されるなど重用されるようになり、源平合戦でも源氏の軍監として活躍する。

■優雅に和歌をたしなむ教養人とも

「景時は、頼朝の弟・源義経と対立した人物としても知られています。特に有名な話は『平家物語』にも記されている“逆櫓論争”です。1185年、景時が合流した義経軍は、摂津国から平氏の本営がある屋島を攻めます。
その前に軍議が行われ、景時は義経に対し、船を後ろへも自由に漕ぎ進められるように、船首にも櫓を取り付ける“逆櫓”を提案します。

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