2022年1月30日 06:00
杉田かおる「かわいいだけでは売れない…」天才子役時代に衝突した“12歳の壁”
「テレビが急速に普及した東京五輪の年に生まれたので、完全にテレビっ子。いまでも、テレビは出るより見るほうが好きなんです。母に聞いたところ、最初にしゃべった言葉はテレビで見ていた『オバケのQ太郎』の『Qちゃん』だったそうです」
そう語るのは、女優の杉田かおるさん(57)。劇団若草入団後、『パパと呼ばないで』(’72~’73年・日本テレビ系)でテレビドラマデビュー。チー坊役で話題となり、天才子役と呼ばれた。
「でも、子役界には“12歳の壁”というものがあって、声や体が変わってくるとオファーがなくなるんです。私は小さいときから、自分が“とんでもなくかわいい”って勘違いしていたけど、だんだんと“かわいいだけでは売れない”と考えるように。テレビに出なくなって“レコード店の廃盤コーナー”みたいに思われた時期もありました」
そんなときに出合ったのが『3年B組金八先生』(’79~’11年・TBS系)。
とくに杉田さんが演じた妊娠・出産をする女子中学生はドラマの中心人物で、ようやく子役からの脱皮を果たせたのだった。
「共演者もスターばかり。トシちゃん(田原俊彦)やマッチ(近藤真彦)見たさに、荒川の土手や赤坂のTBSにはファンが押し寄せてきました。