2022年2月7日 15:50
介護歴20年の安藤なつ語る「“介護で共倒れ”を防ぐ心得」
介護は“オーダーメイド”です」
多くの人にとって有用となりうる制度・サービスをまとめたものが図の表だ。
「医療費が一定額を超えたときに戻ってくる、いわば“過払い金”のような高額療養費制度もあります。ただし、これらの制度には申請が必要。経済的な負担を軽くするためにも、申請についてもケアマネジャーなどプロに相談を。自治体から届く要介護者への通知も見落とさないよう注意しましょう」
やはり大きな問題となるのがお金に関すること。いきなり切り出すのは気が引けるかもしれないが、親・家族が元気なうちに話し合っておくことが大切だ。「共倒れにならないよう、親が使える介護保険の上限を考慮して、ケアマネジャーに適切なプランを組み立ててもらいましょう」
今後は介護福祉士の資格取得を目指すと語る安藤さん。目指す先にある景色とはーー。
「マイナスイメージのある介護の先入観が取り払われ、複雑と思われがちな制度が広く活用されて、介護を取り巻く空気が『みんなでやっていこう!』というふうになってくれたらうれしいですね」
けっして人ごとではない介護の問題。いざその場面を迎えたときに慌てることのないよう備えておくことが、介護される・する側双方にとってのメリットとなるのだ。
松重豊、俳優としてリアルなお金の不安告白「投資、保険、年金を個人で考えていかないと生き残れないと…」