2022年2月17日 06:00
「厚労省に忖度している」専門家が感染研のオミクロン株報告書を痛烈批判のワケ
これで飛沫はある程度は防げるかもしれませんが、部屋全体の換気ができていないと、ウイルスが含まれる空気がよどむ可能性があり、かえって危険で、クラスターになりやすくなってしまいます」
■「感染研は厚労省に忖度しているのでは」
ただ、エアロゾル感染を重要視していないように思える感染研だが、実はその対策の重要性は理解しているフシがあるようだ。
感染研の報告書には、論理的に不可解な点があるというのだ。
「エアロゾル感染が主ではないという見方なのに、感染の起こった事例の具体例として挙げているのが《換気が不十分な屋内や飲食の機会等》。飛沫感染と接触感染が主であれば、換気の良しあしは関係ないのにもかかわらず、です。矛盾しています」(本堂准教授)
では、なぜエアロゾル感染が主な感染経路だと発信しないのか。
「そもそもWHOも当初は、エアロゾル感染を否定していましたが、科学的な根拠に基づいて徐々に見解を修正してきた経緯があります。科学に間違いと修正はつきもの。感染研も間違いは認めてアップデートすればいいんですが……」
そう話す清水教授は、「感染研が厚生労働省に忖度しているのではないか」という見方をする。